この記事では、PRS Custom24で弦交換をする方法を写真付きで解説します。
今回手順をご紹介するCustom24はCoreシリーズであり、ストリングポストが固定式のタイプです。
横に穴が開いていて、上からボルトが締まっているのが特徴です。
形状が当てはまらない場合はこちら
ギターの種類やパーツの形が違う場合は下記の記事をご覧ください。エレキギターの弦交換を総合的に解説しています。
エレキギター全般の弦交換【解説】手順1.古い弦を外す
まずはギターから古い弦を外しましょう。
ペグを側面から見て時計周りに回して、まともに音が鳴らなくなるまで弦をゆるめます。
「ストリングワインダー」があるとペグを早く回せて便利です。
ストリングワインダーの比較とおすすめ【ギター向け3機種】
弦が十分ゆるんだら、ネックの真ん中あたりで弦をニッパーで切ります。
今回扱うロック式のストリングポストでは、弦がボルトで固定されています。
そこで、古い弦を外す際にはこの固定を解除しましょう。
指でゆるめられない場合、コインを使うと簡単に回せます。
回す向きは、標準的なネジと同じく次の通りです。
- 時計回り:締まる
- 反時計回り:ゆるむ
ロックを解除したら、ストリングポストの穴から弦を抜き取ります。
弦を勢いよく外すと手にケガをする可能性があるため注意してください。軍手などをつけておくと安全です。
ボディの裏側からも弦を抜き取ります。
これで古い弦を取り外す作業は完了です。
外した弦は丸めておくと処分しやすくなります。
ついでに、弦が張っているとき手が届かない部分を掃除しておくのがおすすめです。
手順2.新しい弦を取り付ける
古い弦を外し終わったら、次は新しい弦を取り付けましょう。
弦を取り外したときとは反対に、新しい弦をボディの裏から挿し込みます。
間違った穴に入れないように気をつけましょう。
全ての弦を後ろから通したら、ギターを再び寝かせます。
ここからは6弦から1本ずつ作業していきます。
まずはストリングポストにまっすぐ通して軽く引っ張り、4.5~5.5cmのところをつまみます。
つまむ部分からストリングポストまでの長さは、下の表が目安となります。
5,6弦 | 4.5cm |
3,4弦 | 5.0cm |
1,2弦 | 5.5cm |
続いて、同じところをつまんだまま、ストリングポストまで弦を戻します。
その位置でストリングポストのボルトを締めます。
指で軽く締めたあと、コインで45度回すくらいでOKです。
あまり強く締めすぎると弦が千切れてしまいます。
弦を引っ張って押さえつつ、ペグを側面から見て反時計周りに回していきましょう。
すると弦がストリングポストに巻きついていきます。
6弦を巻きつけおわった様子がこちらです。
この時点ではある程度張るだけでよく、音程を気にする必要はありません。
6本全て張り終わった様子がこちらです。
手順3.チューニングと後処理
余った弦を切る前に、チューニングをしてみましょう。
正しくチューニングができれば、弦も正しく張れています。
それが確認できたらストリングポスト側の余った弦を切りましょう。
ストリングポストからはみ出す長さは8mm程度あれば十分です。
ここで切った弦も小さく丸めておくと処分しやすいです。
弦交換した直後はチューニングが安定しません。
下の写真のように弦を軽く引っ張る作業をしておくと、早く安定します。
弦を伸ばす際には「ストリングストレッチャ」という道具があると便利です。
以上で弦交換の作業は全て終了です。お疲れさまでした。
PRS Custom24の弦交換 おわりに
以上、PRSのギターCustom24で弦交換をする方法を解説しました。
Custom24をお使いの方の参考になればと思います。
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