ギターの弦を交換するとき面倒なのはペグを何度も回すこと。
そこで便利なのが「ストリングワインダー」と呼ばれる道具です。
ストリングワインダーを使えば手よりも簡単にペグを回すことができます。
この記事では実際に使ったストリングワインダーを比較レビューしていきます。
それぞれのメリット・デメリットを解説していくので、ぜひストリングワインダー選びの参考にしてください。
先にまとめると、今回紹介するのは下の3つのストリングワインダーです。
- MUSIC NOMAD GRIP Winder MN221
→最高の回しやすさ - D’Addario PRO WINDER DP0002
→多機能 - 100~300円のストリングワインダー
→ないよりはあった方が絶対にいい
MUSIC NOMAD GRIP Winder MN221
「MUSIC NOMAD GRIP Winder MN221」は回しやすさに特化したストリングワインダーです。
以下、GRIP Winder
値段は1,500~2,500円。
ストリングワインダーとしては高級品であるものの、最高の回しやすさを求める方には最適です。
GRIP Winderは130mm×55mm四方に収まるサイズ感です。
重さは70g。サイズにしては少しずっしりしています。
GRIP Winderのメリット
GRIP Winderの最大の特徴は回転部分に2つの「ベアリング」を内蔵していることです。
ベアリング(軸受)とは回転を滑らかにするためのパーツです。
ベアリングのおかげでペグをスルスルと素早く・静かに素早く回すことができます。
ペグを回すことに関してはGRIP Winderは最高の使い心地です。
あまりにも簡単に回せるため実際に使うときは回し過ぎに注意しましょう。
グリップは手に馴染むように絶妙なカーブを描いています。
ペグをはさむ部分は段階的に細くなっており、色々なサイズのペグに合います。
ペグの大きさはギターによって違いますが、GRIP Winderならほとんどの場合フィット感が得られます。
青い部分はラバーで出来ているのでペグを傷めません。
正面から見て円形になっていることで、作業中に隣のペグにぶつかりにくいのもメリットです。
この作りはペグどうしの間隔が狭いギターで特に役に立ちます。
GRIP Winderのデメリット
ストリングワインダーにはペグを回す以外の機能を持つ製品が多いです。
例えば次に紹介する「D’Addario PRO WINDER」はペグ回し以外にニッパーやピンプラーなどの機能もあります。
その点、GRIP Winderはペグを回す以外のことは何も出来ません。
あくまで純粋なストリングワインダーです。
GRIP Winderは何度も使っているとペグを挟む部分が毛羽立ってきます。
見た目こそ劣化してしまうものの、実際に使う分には支障ありません。
青い部分はラバーで出来ているため、ギターなどのラッカー塗装には注意が必要です。
ラバーとラッカーが長い時間接していると化学反応が起きて、ラッカーが溶けてしまうことがあります。
普通にGRIP Winderを使っている限りラバーとラッカーが触れ合うことはまずありませんが、一応気をつけましょう。
【MUSIC NOMAD GRIP Winderレビュー】ベアリング内蔵のストリングワインダー【MN221】D’Addario PRO WINDER DP0002
「D’Addario PRO WINDER DP0002」は多機能が特徴のストリングワインダーです。
以下、PRO WINDER
値段は1,000円~1,500円。
基本的にはストリングワインダーであるものの、ニッパーとピンプラーの機能を備えています。
これ1つあればエレキギター、アコースティックギターの弦交換に必要な道具は全て揃います。
工具をたくさん持ちたくない方にはおすすめです。
サイズは偶然にもGRIP Winderと同じく130mm×55mm程度です。
重さは44gと軽量。
PRO WINDERのメリット
まずはPRO WINDERのストリングワインダーとしての機能から見ていきましょう。
PRO WINDERのペグをはさむ部分には2種類の溝があります。
大きい溝と小さい溝を使い分けることで、色々なタイプのペグに対応できます。
下の写真ほどの小ぶりなペグだと小さい方の溝が合います。
より角張った大きなペグには大きい溝で対応可能。
PRO WINDERの取っ手はニッパーの役割も果たします。
コンパクトなサイズながら手のひらにジャストフィットして使いやすいです。
3つ目の機能として、PRO WINDERはピンプラーとしても使えます。
アコースティックギターの弦交換をするときはブリッジピンを抜く作業が必要です。
ブリッジピンは手では抜けないため、「ピンプラー」と呼ばれる道具を使います。
PRO WINDERがあればピンプラーは単体で用意する必要はありません。
PRO WINDERのデメリット
PRO WINDERのデメリットはというと特にありません。
3つの機能がコンパクトにまとまっており、使い勝手の良いストリングワインダーだと思います。
運悪くペグのサイズがどうしても合わないということがなければ、問題なく使えるでしょう。
ただしここで紹介している「PRO WINDER DP0002」はギター用であって、ベースのペグは回しづらいです。
そこで同じシリーズとしてベース用の「PRO WINDER DP0002B」も販売されています。
ベースの大きなペグを回すのに使いたい方はベース用の方をチェックしてみてください。
【ダダリオ PRO WINDERレビュー】3つの機能を持つストリングワインダー100~300円のストリングワインダー
ストリングワインダーは安いものだと100~300円で手に入ります。
この価格帯では色々なメーカーから販売されているものの、どれもプラスティック製で作りはほとんど変わりません。
上に紹介した製品と比べると使い心地は劣りますが、それでも手で回すよりは圧倒的にラクです。
「とりあえずストリングワインダーというものを使ってみたい」という方はまずこういった安い製品を使ってみるのをおすすめします。
100~300円のストリングワインダーのメリット
低価格でシンプルなストリングワインダーにはピンプラーがついていることが多いです。
上に紹介した「PRO WINDER」と同じく、ピンプラー単体で用意する必要がありません。
100~300円のストリングワインダーのデメリット
この価格帯のストリングワインダーはあくまでシンプルな作りです。
そのためこれまで紹介してきた製品ほど使い心地がいいわけではありません。
例えば次のようなデメリットがしばしばあります。
- プラスティックが擦れ合うキリキリとした音が出る
- ペグにフィットしないこともある
- 隣のペグによくぶつかる
このような小さな問題はあるものの、ないよりあった方がいいのは間違いありません。
100~300円の価格帯だとどれが特におすすめということはないので、気になった製品があれば使ってみてください。
ストリングワインダーの比較とおすすめ まとめ
以上、3種類のストリングワインダーとそれぞれのメリット・デメリットを紹介しました。
この記事の内容をもう一度まとめると次のとおりです。
- MUSIC NOMAD GRIP Winder MN221
→最高の回しやすさ - D’Addario PRO WINDER DP0002
→多機能 - 100~300円のストリングワインダー
→ないよりは絶対にいい
それぞれどんな製品か分かっていただけたと思います。
ストリングワインダー選びの参考になれば幸いです。
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