この記事では、PRSのエレキギターCustom24でオクターブチューニングをする方法を解説します。
オクターブチューニング(オクターブ調整)をすると、高い音が出るフレットの音程が正確になります。
全体のチューニングの精度を上げたい方はぜひお試しください。
ブリッジのお尻にネジが6本並んでいるタイプであれば、ここで紹介する方法が使えます。
グレードや製造年が違うCustom24だと仕様が違うかもしれません。ご注意ください。
重要なポイントを先に書いておくと次の通りです。
- 12フレットの音が高いとき
⇒ネジを時計回りに回す - 12フレットの音が低いとき
⇒ネジを反時計回りに回す
必要なもの
PRS Custom24のオクターブチューニングに必要なものは次の2つです。
- プラスドライバー
- チューナー
プラスドライバーは、ブリッジのお尻側のネジの大きさに合ったものを用意するのがおすすめです。
合わないサイズのドライバーを使うと、ネジ穴がつぶれてしまう可能性があります。
チューナーについてはなるべく高精度なものを使うのをおすすめします。
たまにしかしない調整なので、しっかり音程を合わせておきましょう。
![tc electronic UNITUNE CLIP](https://guitar-information.com/wp-content/uploads/2019/09/unitune-clip-eyecatch-520x300.jpg)
手順1.チューニングと音程の確認
オクターブチューニングの作業は、弦一本ずつ進めます。以下の手順を6弦から順番に行ってください。
説明の中では、6弦を具体例として取りあげます。
普通にチューニングする
まずはギターを普通にチューニングしましょう。
6弦であれば、Eの音に合わせます。
一本ずつ作業するため、全ての弦をぴったりチューニングしなくても構いません。
12フレットの音を確認する
次に、チューニングが出来ている状態で12フレットを押さえた時の音をチェックします。
6弦であれば、12フレットの音は開放弦よりも1オクターブ高いEになっているはずです。
明らかにEの音からずれている場合、オクターブチューニングが必要となります。
ここでは、12フレットの音がEよりも高いのか低いのかを確認してください。
これによって次の作業が変わってきます。
手順2.ブリッジのネジを回す
上の手順で確認した音程のズレ方向をもとに、ブリッジのネジを回します。
このとき下の写真のようにギターを布で覆うのがおすすめです。
うっかりドライバーでギターに傷がつくのを防げます。
先ほど確認した音程のずれに合わせて、次のように作業します。
ネジを時計回りに回します。
→サドルがお尻側に引っ張られて、ブリッジと12フレットの距離が広がります。
ネジを反時計回りに回します。
→サドルがネック側に押されて、ブリッジと12フレットの距離が短くなります。
手順3.もう一度チューニングして確認
ブリッジのネジをいくらか回したら、もう一度12フレットの音を確認する作業に戻ります。
ただしブリッジのネジを回すと、チューニングがずれてしまいます。
そこで、もう一度普通のチューニングをしてから12フレットの音を確認してみましょう。
自分が思った方向に音が変化しているかチェックしてください。
もしかすると勘違いして逆方向に調整している可能性もあります。
ネジを回したときサドルがどちらに動いているかもチェックすると、間違いを防ぎやすくなります。
12フレットの音がまだ大きくずれているようなら、手順2に戻ってネジを微調整してください。
こんなふうに、ネジを少し回す⇒チューニング⇒12フレットの音を確認という作業を繰り返しましょう。
【重要】完璧にオクターブチューニング出来るとは限らない
開放弦と12フレットの音はピッタリ合わせられるとは限りません。
これは今回使ったCustom24についても同様で、どれだけ微調整しても超完璧なオクターブチューニングは出来ません。
これはギターという楽器の限界のようなものです。
そのため誤差が許せる範囲内になったら、オクターブチューニングは完了と考えてOKです。
おわりに
以上、PRSのエレキギターCustom24でオクターブチューニングをする方法を解説しました。
弦交換をした後など、定期的に調整してみるのがおすすめです。
同じ形状のギターをお使いの方の参考になればと思います。
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