今回は、エレキギターの弦交換の方法を解説します。
ほとんどのタイプは今回紹介する方法で弦交換できるはずです。
ギターの種類が分かっている場合は、個別記事をご覧いただいた方が分かりやすいと思います。
![ストラトキャスターの弦交換](https://guitar-information.com/wp-content/uploads/2019/05/strato-string-replace-eyecatch2-520x300.jpg)
![レスポールの弦交換](https://guitar-information.com/wp-content/uploads/2018/12/lespaul-maintenance-string-replace-520x300.jpg)
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古い弦を外す
まずは今張ってある古い弦を外していきましょう。
ロックナットがついている場合、緩める前に外しておきます。
下のようなフロイドローズが使われている場合、ブリッジの下にタオルなどを挟んでおきましょう。
すると弦交換をしてもブリッジが沈みにくくなります。
ペグを側面から見て時計回りに回して、まともに音が鳴らなくなるまで弦を緩めます。
「ストリングワインダー」があるとペグをもっと早く回せます。
![ストリングワインダーのおすすめ](https://guitar-information.com/wp-content/uploads/2020/04/string-winder-eyecatch-520x300.png)
弦をたっぷり緩めたら、ニッパーを使ってネックの真ん中あたりで弦を切ります。
ストリングポストから弦を抜く
ストリングポストから弦を抜きます。
※ストリングポスト…弦を差し込んで巻きつけるパーツ
手に怪我をしないように気をつけてください。
ボルトが締まっているタイプでは、コインなどを使って緩めてから弦を外します。
ブリッジから弦を抜く
ブリッジ側からも古い弦を抜き取ります。
ストラトなどでプレートが邪魔な場合は、ドライバーを使って外しておきましょう。
レスポールなどのチューン・O・マチック式のブリッジではそのまま簡単に抜けます。
フロイドローズタイプの場合は、サドルを固定しているボルトを緩めます。
タイプによって違いはありますが、大体六角レンチを使うはずです。
ギターの種類によって多少違いはありますが、これで古い弦を外す作業が終わりました。
外した弦は丸めておくと処分しやすいです。
新しい弦を差し込む
古い弦を外したら、今度は新しい弦を取りつけましょう。
弦には順番があるため、間違わないようにしてください。
袋に数字が書いてあったり、ボールエンドの色で区別できたりします。
※ボールエンド…弦の端についている玉
ストラトやレスポールなど、ブリッジに差し込むタイプの場合はそのまま差し込めばOKです。
古い弦を外したときと逆の要領です。
下のようなフロイドローズタイプのブリッジだと、やり方が違います。
この場合はボールエンドをニッパーで切り落とします。
ボールエンドを切り落とした方をサドルに差し込み、ボルトを締めて固定します。
これも弦を外したときと逆です。
弦を巻きつける
最後に、弦のもう片方をストリングポストに巻きつけましょう。
ストリングポストは大きく分けて次の3つがあります。
- 縦穴式
- 横穴式
- ロック式
それぞれやり方が違うので、1つずつ解説します。
お手持ちのギターに当てはまるタイプをご覧ください。
縦穴式の場合
まずは縦穴式のパターンを解説します。
この場合、ストリングポストに縦方向の穴が空いています。
弦を真っすぐ伸ばして、ストリングポストから4.5cm~5.5cmの部分を指でつまみます。
上の写真は6弦の場合です。
弦によって次の目安を参考にしてください。
1,2弦 | 5.5cm |
3,4弦 | 5.0cm |
5,6弦 | 4.5cm |
つまんだ部分を角として、下に90度折り曲げます。
折り曲げた部分から2cmのところをニッパーで切ります。
それをストリングポストの縦穴に差し込んで、弦を押さえながらペグを側面から見て反時計周りに回していきます。
縦穴から弦が抜けないようにするには、しっかり押さえるのがコツです。
弦どうしが干渉しないように、下の写真のような方向に巻きつけましょう。
これを6本分やれば、縦穴式の巻きつけ作業は完了です。
横穴式の場合
2つ目のパターンとして、ストリングポストの横方向に穴が空いているタイプを解説します。
弦を穴にまっすぐ通し、ストリングポストから4.5cm~5.5cmの部分を指でつまみます。
上の写真は6弦の場合です。
弦によって次の目安を参考にしてください。
1,2弦 | 5.5cm |
3,4弦 | 5.0cm |
5,6弦 | 4.5cm |
同じ場所をつまんだまま、ストリングポストまで弦を戻します。
するとネック側に弦の余裕ができるでしょう。これが後で巻きつく分です。
そのままストリングポストを角として、外側(ペグ側)に90度折り曲げます。
折り曲げた分も含めて2本をボディ側に引っ張りながら、ペグを側面から見て反時計周りに回します。
弦どうしが干渉しないように、下の写真のような向きに巻きつけましょう。
これを6本分やれば、横穴式の巻きつけ作業は完了です。
固定式の場合
珍しいですが、横穴がついていて、上からボルトが締まっているタイプがあります。
ここではこのタイプを固定式と呼んでいます。
フロイドローズを搭載したギターを「ロック式ギター」と呼びますが、それとは別物です。
弦を横穴に通してまっすぐ伸ばし、ストリングポストから4.5cm~5.5cmの部分を指でつまみます。
上の写真は6弦の例です。
弦によって次の目安を参考にしてください。
1,2弦 | 5.5cm |
3,4弦 | 5.0cm |
5,6弦 | 4.5cm |
そのままストリングポストまで弦を戻します。
この状態でボルトを締めます。
指で軽く締めた後、コインで45度回すくらいで十分です。
あまり強く締めすぎると弦がちぎれる可能性があります。
弦を軽く引っ張りつつ、ペグを側面から見て反時計周りに回して弦を巻きつけます。
6弦を巻きつけた様子がこちらです。
これを6本分やれば固定式の巻きつけ作業は完了です。
チューニングと後処理
弦を全て張り終わったら、一度チューニングしてみましょう。
チューニングが正しくできるのを確認したら、余った弦を8mmくらい残してニッパーで切りましょう。
縦穴式だと弦は余らないので、この作業はいりません。
弦交換したすぐ後は弦が伸び切っておらず、チューニングが安定しません。
手で軽く引っぱっておくと、安定までの時間を早められます。
「ストリングストレッチャ」という道具を使うと、もっと楽に弦を伸ばせます。
以上で弦交換は全ておしまいです。おつかれさまでした。
弦交換の個別記事
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