この記事では、ギターに使えるポリッシュ剤とオイル系のアイテムをまとめています。
ギターを長く使っていると、しつこい汚れやサビが普通にクロスで拭くだけでは落とせないことがあります。
そこで役立つのがギター向けに設計されたケア用品です。
専用のポリッシュ・オイルを使うとギターの塗装面や弦、金属パーツといった様々な部分をキレイにできます。
ギターを手入れしたい方はぜひご覧ください。
PRO FORMULA POLISH
「PRO FORMULA POLISH」はKen Smith製のポリッシュ剤です。
これはギターのボディに対して使うアイテムで、次のような効果があります。
- 表面の汚れ落とし
- ツヤ出し
- 保護
中身からは独特な甘い匂いがしますが、普通に使う分には気になりません。
使い方はクロスにつけて拭くだけ。
塗装面の汚れが簡単に落ちてサラサラになります。
コーティングされたような肌触りになり新たな汚れが付きにくくもなるのもメリットです。
実際に検証したところ、ポリウレタンとラッカー塗装のどちらでも問題なく使えました。
塗装面への使用は自己責任で、まずは目立たないところに少量使ってみましょう。
汚れ落としの効果はバツグンなので、ボディ専用のポリッシュ剤をお探しの方にはおすすめのアイテムです。
【ケンスミスPRO FORMULA POLISHレビュー】塗装面用のポリッシュ剤CLASSIC WAX POLISH
「CLASSIC WAX POLISH」も同じくKen Smithのメンテナンスアイテムです。
このポリッシュ剤はボディの掃除だけでなく、指板の汚れ落としと保湿にも使えます。
中身はレモンオイル系のどろっとした粘土の高い液体です。
甘酸っぱい匂いが特徴的です。
普通に使う分には気になりませんが、目や鼻を近づけて匂いを嗅ぐのはおすすめしません。
CLASSIC WAX POLISHをクロスにつけてギターのボディを拭けば表面がツルツルになり、ツヤも出ます。
実際に使ってみたところ、ポリウレタン・ラッカーどちらにも問題なく使えました。
上に紹介したPRO FORMULA POLISHとボディへの効果はほぼ同じです。
ボディ向けのポリッシュ剤ということなら、どちらも選んで間違いありません。
CLASSIC WAX POLISHは指板にも対応しています。
粘土が高くドロドロしているため揮発しにくく、汚れ落としだけでなく保湿にも有効です。
CLASSIC WAX POLISHはボディの塗装面と指板を1つでケアできるのがメリットです。
まだメンテナンス用品を持っていない方には特におすすめします。
【ケンスミスCLASSIC WAX POLISHレビュー】指板と塗装に使えるレモンオイルフィンガーイーズ
「フィンガーイーズ」はスプレー式の指板潤滑剤です。
弦につけて拭くと次のような効果があります。
- 弦の滑りが良くなる
- 弦が錆びにくくなる
フィンガーイーズはスプレーなので、弦に向かって吹きかけると指板やネックなど関係ないところにもついてしまいます。
そこで直接吹きかけるのではなく、一度クロスに吹きつけてから弦を拭く方法がおすすめです。
弦をつまむようにして裏までしっかり成分をつけて拭き取りましょう。
手汗がたくさんついた弦でも、フィンガーイーズを使えば簡単にスベスベになります。
次に紹介するFAST-FRETも同じ効果を持つ指板潤滑剤ですが、スベスベ感ではフィンガーイーズの方が上です。
防サビ効果もあるので長い目でみて弦交換の費用も節約可能。
特に滑りの良さを重視する方にはおすすめの指板潤滑剤です。
【フィンガーイーズの使い方と効果】弾きやすさと防錆についてFAST-FRET
「FAST-FRET(ファスト・フレット)」は弦に直接塗るタイプの指板潤滑剤です。
フィンガーイーズと同じく、弦の滑りをよくしたり錆びにくくしたりする効果があります。
FAST-FRETの本体はスティック状になっていて、先端の濃密なスポンジに成分が染み込んでいます。
FAST-FRETを使うときは、まず先端のスポンジで弦をこすります。
直接塗るタイプなので、スプレーと違って余計なところに付かないのが便利です。
その後はクロスで弦の裏を含め全体に馴染ませれば完了です。
付属のクロスはすぐボロボロになるので、FAST-FRETだけに使うクロスを別に用意するのがおすすめです。
FAST-FRETはスプレー缶ではないため、保管場所に気を使う必要がありません。
総合的に見てラクに使える指板潤滑剤ということならFAST-FRETがおすすめです。
【ghs FAST-FRETレビュー】弦に直接塗るタイプの指板潤滑剤金属用研磨剤 ピカール
「ピカール」は金属用研磨剤の定番です。
ギター向けの製品ではありませんが、ギターの金属パーツにも問題なく使えます。
ギターの弦以外の金属パーツも、使っているうちに錆びやくすみが出てきます。
ピカールを布にとって金属パーツを磨けば、元のピカピカした状態に近づけられます。
エレキギターの金属パーツを磨いてサビを落とす方法【ピカールを使う】ピカールは金属用研磨剤のロングセラーということもあり、サビ落としの効果はバツグンです。
金属磨きはなかなか大変な作業ですが、見た目や音に大きな変化があるのでぜひやってみてください。
磨くための布は「ワイプオール」という使い捨て髪雑巾が便利でおすすめです。
フレットバター
金属パーツの中でもフレットを磨く目的なら「フレットバター」というアイテムが便利です。
普通の金属用研磨剤を使ってフレットを磨く場合、マスキングテープを貼らなければいけません。
こういった従来の方法は効果こそ大きいものの、かなりの時間がかかって面倒なのがデメリットでした。
フレットバターはマスキングしなくても直接指板に使えるので、フレット磨きの作業が圧倒的に楽になります。
使い方は、まずフレットバターのクロスで指板全体を拭いて成分をつけます。
その後、別のキレイなクロスで指板全体を往復しながら擦ります。
すると金属用研磨剤を使ったのと同じくらいフレットがピカピカ・ツルツルになります。
マスキングテープを貼る作業がないため、作業時間は長くても20分程度。
それでも指板は傷むことはなく、むしろ汚れ落としと保湿の効果があります。
フレットを簡単に磨きたいという方にはフレットバターはおすすめのアイテムです。
詳しい仕様や使い方はこちらの記事をご覧ください↓
【フレットバター レビュー】マスキング不要のフレット研磨アイテムポリッシュ・オイルのおすすめ まとめ
以上、ギターに使えるポリッシュ・オイル系アイテムの紹介でした。
ギターを長く使っていると、普通のクロスだけではどうしても対処できない汚れや劣化が出てきます。
そんなときは上に紹介したアイテムをぜひ使ってみてください。
どれも一度買えばしばらく使えるため、家に1つ置いておくのをおすすめします。