この記事では、PRS(ポール・リード・スミス)のエレキギターCustom24の弦高を調整する方法を写真つきで解説します。
下のように1つのサドルに2つの調節ネジがついているタイプなら、この記事の内容を参考にしていただけます。
ブリッジの形状が違う場合はこちら
エレキギターの弦高調整【解説】
先に重要な点だけ書くと、下のように調整すれば弦高を上げ下げできます。
エレキギターの弦高を調整すると、
- 弦が押さえやすくなる(=弾きやすくなる)
- 音がしっかりと出る
というメリットがあります。
弦高調整は自分でできる簡単なメンテナンスなので、ぜひお試しください。
PRS Custom24の弦高調整に必要なもの
PRS(Paul Reed Smith) Custom24の弦高調整に必要なものは、次の2つです。
六角レンチ
Custom24の弦高調整用のネジ穴は六角タイプです。
ギターに合う六角レンチは付属しているはずなので、それを使いましょう。
ギターを中古で買っていたり、六角レンチをなくした場合はこれを機に買っておくのをおすすめします。
どうせ買うなら、色々な場合に対応できるようにセットを買うのがおすすめです。
0mmから始まる定規
正確に弦高を測るには、端に余分なスペースがなく0mmから測れる定規を用意してください。
下の写真のような定規です。
エレキギターの弦高の目安について
僕の経験と世間の意見を総合すると、適切な弦高はだいたい次の通りです。
- 1弦:1.0mm~2.0mm
- 6弦:1.5mm~2.5mm
6弦から1弦に向かうにつれて弦高が低くなっていきます。
弦高に絶対的な正解はない
上に書いた数値はあくまで目安であり、弦高には絶対的な答えはありません。
プレイスタイルや演奏者の純粋な好みによって、最適なポイントはいくらでも変わり得ます。
ただし、次の傾向は覚えておいてください。
弦高が高い(フレットと弦の距離が長い)場合
- 弦がびびりづらい
- 弦を押さえるのが大変である
弦高が低い(フレットと弦の距離が短い)場合
- 弦を押さえるのがラクである
- 弦がびびりやすい
弦のびびりについて
「弦がびびる」とは、押さえていないフレットが弦に当たって、ノイズがおきる現象のことです。
弦が生音で多少びびっても、アンプを通した音に影響がなければ特に問題視しなくてOKです。
手順1.12フレットの弦高を測る
弦高調整のはじめの作業として、ギターの弦高を測ります。
弦高とは「12フレットの頂点から弦までの距離」を指します。
先ほど紹介した0mmから始まる定規を使い、全ての弦の弦高を測ってみてください。
下の写真は、6弦の弦高を測る様子です。
拡大した様子がこちら。およそ1.5mm強と読み取れます。
手順1.ネジを回して弦高を調整する
ここから、弦高を上下に調整する作業に進みます。
弦高を変えるには、サドルについている2本のネジを回します。
回す方向は次の通りです。画像も参考にしてください。
- 時計回り:弦高が上がる(高くなる)
- 反時計回り:弦高が下がる(低くなる)
2本のネジで均等にサドルを支えるようにしましょう。
正解はないため、色々試してみる
以上の手順を使えば、Custom24の弦高調整ができます。
上に書いたように、弦高の高さに正解はありません。
ギターや演奏者に合ったポイントを見つけることが重要です。
よってこの記事で紹介した方法で弦高を調整しながら、弾きやすく音の出方も良い高さを見つけてみてください。
PRS Custom24の弦高調整 おわりに
以上、PRSのエレキギターCustom24の弦高を調整する方法を解説しました。
Custom24ユーザーの皆さまの参考になればと思います。
0mmから始まる定規や六角レンチをお持ちでない場合、何かのついでに買っておくのをおすすめします。
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