Roland Rubix24の遅延(レイテンシ)を小さくする方法→USBバッファを下げる

今回は、オーディオインターフェース「Roland Rubix24」で遅延が起きるときの対処方法について解説します。

Roland Rubix24(以下Rubix24)の遅延(レイテンシ)は、次の手順で解決することがあります。

  1. Rubix24のコントロールパネルを開く
  2. USBバッファの値を下げる

この記事ではこの方法を具体的に紹介します。

検証はしていませんが、兄弟機であるRubix22やRubix44でも同じような設定ができるはずです。

必ずしもそれが原因ではないかもしれませんが、トラブルシューティングの1つとしてお役に立てば幸いです。

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遅延が起きる状況の例

まずは、僕自身が遅延を感じた状況を紹介します。

※解決方法だけを知りたい方は読み飛ばしてOKです。

僕がエレキギターの音をPCに送ってそれをモニターしたところ、明らかな遅延を感じました。

そのときの状況は次のとおりです。

エレキギター

Rubix24

PC

CUBASE AIDAW

このときDAW上ではプラグインなどを使っておらず、無加工の音をモニターしています。

無視できない遅延が起きるので、実際の演奏とその音がヘッドホンから聞こえてくるまでに大きなラグがありました。

これでは作業になりません。

このように入力と出力の音声に明らかな時間差がある場合、以下で紹介する方法で対処できることがあります。

遅延の解決方法

ここからは具体的な遅延の解決方法を見ていきましょう。

検証環境

OSWindows10 Home 64bit
Roland Rubix24:Revision11.1.8、ドライバーVer1.0.7.0

1.コントロールパネルを開く

Rubix24の遅延の解決するには、まずRubix24コントロールパネルを開きます。

Window10の場合、まずは左下のスタートボタンをクリック。

ドライバーが正しくインストールできていれば、「R」の中にRolandがあり、その中にRubix Control Panelが見つかるはずです。

Windows10の場合

 

これをクリックすると下のようなウインドウが出てきます。

Rubixコントロールパネル

2.USBバッファの値を下げる

遅延に関係するのは「USBバッファ」という値です。
(そもそも、これ以外に設定できる項目はありません)

「バッファ設定」を開いて、数字を1ずつ小さくしてみましょう。

USBバッファの設定

数字が小さい方が遅延が少なくなります。

以上で設定は完了です。

もう一度遅延が起きた状況を再現してみて、遅延が少なくなっているかどうか確認してみてください。

それでも解決しない場合

オーディオ出力には色々なソフトやハードが影響しているため、以上の対策をしても遅延が解決するとは限りません。

もしもUSBバッファの変更でも解決しない場合、次の方法を試してみてください。

  • PCを再起動
  • DAWを再起動
  • USBハブを使っていないか確認
    →ハブを使うと遅延の原因になります
  • Rubixのドライバーを再インストール

DAWからコントロールパネルを開く方法

Rubix24で遅延を経験する場合、それは何らかのDAWを使っている最中のことが多いでしょう。

上で紹介したコントロールパネルは、DAWから開くこともできます。

ここでは3つのDAWでそれをする方法を紹介します。

MEMO

Rubix24のドライバーが正しくインストールされていることを前提としています。

CUBASEの場合

検証

CUBASE AI 10 Ver10.0.40

CUBASE 10の場合、まずは「スタジオ」→「スタジオ設定」で設定画面を開きます。

CUBASEの場合1

 

続いて、VSTオーディオシステム」ASIOドライバーにRoland Rubixと表示されているのを確認。

CUBASEの場合2

 

それが確認できたら、左側のRoland Rubixを開いて「コントロールパネル」をクリック。

CUBASEの場合3

 

すると上で見たコントロールパネルが起動するので、ここから同じように設定できます。

Rubixコントロールパネル

Ableton Live 10の場合

検証

Ableton Live 10 Lite Ver 10.1.6

Ableton Liveの場合、まずは「オプション」→「環境設定」と進みます。

Ableton Liveの場合

 

左の「Audio」をクリックし、

  • ドライバタイプ:ASIO
  • オーディオデバイス:Roland Rubix

となっていることを確認。

Ableton Liveの場合

 

この状態で「ハードウェア設定」をクリックすると、Rubixのコントロールパネルが開きます。

Rubixコントロールパネル

Cakewalk by BandLab

検証

Cakewalk by BandLab Ver2019.12

Cakewalkでは、まず「編集」→「環境設定」と進みます。

Cakewalkの場合1

 

「デバイスの設定」Roland Rubixにチェックが入っているのを確認。

Cakewalkの場合2

 

続いて「デバイスの設定」ASIOパネル…」をクリック。

Cakewalkの場合3

 

するとRubixのコントロールパネルが開きます。

Rubixコントロールパネル

cakewalk-eyecatch2 無料のDAWソフトCakewalk by BandLabのインストール方法

おわりに

以上、オーディオインターフェース「Roland Rubix24」で遅延を小さくする方法を解説しました。

検証はしていませんが、兄弟機であるRubix22やRubix44でも同じような設定ができるはずです。

遅延でお困りの方の参考になればと思います。

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