ギターを弾く上で練習と同じく大切なのがメンテナンスです。
ギターを正しく調整することには、
- 弾きやすくなる
- 音がしっかり出るようになる
- 正しい音程が出るようになる
といったメリットがあります。
様々な種類があるエレキギターの中でも、今回はストラトキャスタータイプに絞ってメンテナンス方法を紹介します。
以下に紹介する調整をすれば、ギターとして問題なく使える状態になるでしょう。
1つ目から順番に目を通して、必要なメンテナンスをご自身でやってみてください。
1 . ストラトキャスターのネック調整
ネックはギターの状態に大きく影響する重要なパーツです。
ギターのネックは木でできているため、湿度や気温などの影響を受けて前後に反ってくることがあります。
こういったネックの反りを直すのがネック調整です。
ネックの状態が大きく狂っていると、これ以降のメンテナンスをしても効果が得られないこともあります。
よってまずはネックの状態をチェックして、必要であれば調整しましょう。
エレキギター全般のネック調整方法【解説】ネックはギターのパーツの中でも特にデリケートです。そのため自信がない場合は無理に調整する必要はありません。必要であれば専門家のもとに持ち込むことも検討してください。
2 . ストラトキャスターの弦交換
弦交換はメンテナンスの基本です。
ギターの弦は金属でできており、時間の経過や手汗の影響を受けて錆びてきます。
弦は消耗品なので、定期的に交換しましょう。
常に状態の良い弦を使うことで、
- キラキラした元気の良い音が出る
- フレットを傷めない
というメリットが得られます。
ストラトキャスターの弦交換の方法【解説】弦を錆びにくくする
弦そのものをメンテンナンスすれば、錆びにくくなってその分弦交換にかかる費用を節約できます。
指板潤滑剤と呼ばれるアイテムを使ったり、寿命が長い弦を使うのがおすすめです。
ギターの弦を長持ちさせる方法【錆びづらくして寿命を伸ばす】弦交換のついでにやっておくといいメンテナンス
弦交換で弦を外したタイミングで、一緒にやっておくといいメンテナンスがいくつかあります。
ボディをキレイにする
ギターのボディにはホコリが乗ったり、手汗で汚れがついたりします。
普段は弦が張ってあって掃除しにくい場所も、弦交換のついでにキレイにしておきましょう。
指板のクリーニング・保湿
ギターの指板は手汗で汚れたり、時間経過とともに木材本来の潤いが失われたりします。
そこで同じく弦を外したタイミングでクリーニング・保湿をしましょう。
指板をケアすると次のようなメリットがあります。
- 指板がキレイになる
- 指板の潤いが保たれ、ネックが反りにくくなる
指板がコーティングされているギターでは保湿は不要です。
フレットを磨く
指板上のフレットは金属でできているため、これも時間とともに錆びてきます。
ピカールなどの金属用研磨剤で磨くことで、音のキラキラ感が戻ったり、チョーキングがしやすくなったりします。
フレット磨きのメンテナンスは多くても1年に1回程度で十分です。
弦交換のついでやってみてください。
ギターのフレットを磨く2つの方法と効果【解説】3 . ストラトキャスターの弦高調整
弦高調整とは、フレットから弦までのスキマの長さを調整するメンテナンスです。
弦高を適切な高さに設定すると、
- 弦を押さえやすくなる
(=弾きやすくなる) - 音のつまり、ビビリを解消する
というメリットがあります。
重要なポイントだけ解説すると、サドルのネジを回すことで各弦高を上下できます。
- 時計回り
→弦高が高くなる - 反時計回り
→弦高が低くなる
詳しい手順については下記の記事をご覧ください。
ストラトキャスターの弦高調整の方法【解説】4 . ストラトキャスターのオクターブチューニング
普通にチューニングをしても、高い音が出るフレットで音程が合わないことがあります。
この問題を解決するのがオクターブチューニング(オクターブ調整)です。
サドルという弦が乗っているパーツを動かすことで、どのフレットでも正しい音程が出るようにします。
ストラトキャスターの場合、ブリッジのお尻にあるネジを回すことで各弦のオクターブ調整ができます。
オクターブ調整についても詳しいやり方は下の記事で確認してください。
ストラトキャスターのオクターブチューニングの方法【解説】5 . その他のメンテナンス
ジャックのガリを直す
ジャックに挿したシールドを少しでも動かすと、アンプからガリガリとノイズが出ることがあります。
これはジャック内部で接触不良が起きているのが原因です。
接点復活剤を使って対処しましょう。
エレキギターのガリを直すには接点復活剤を使う金属パーツの錆びを落とす
フレット以外の金属パーツも同様に錆びてくることがあります。
例えばペグなどがそれにあたります。
あまりに錆びているようであれば、金属用研磨剤を使ってピカピカな状態に戻しましょう。
エレキギターの金属パーツを磨いてサビを落とす方法【ピカールを使う】ストラトキャスターのメンテナンス まとめ
以上、ストラトキャスターのメンテナンス方法を紹介しました。
上から順番に実践していただければ、ギターとして特に問題なく使える状態になるはずです。
弾きごこちや音の出方に満足していない方は、ぜひやってみてください。