エレキギターの音色を変化させるエフェクターには大きく分けて
- コンパクトエフェクター
- マルチエフェクター
の2つがあります。
コンパクトエフェクターは1つの音色に特化して音質が優れている一方、逆に言うとその音しか出せません。
そのためコンパクトエフェクターで様々な音を出そうと思うとたくさんの製品を揃える必要があります。
そこで便利なのがマルチエフェクターです。
マルチエフェクターは1つひとつの音色ではコンパクトに劣る傾向はあるものの、1台でいくつものエフェクトをかけられます。
同時に、アンプシミュレータなどの機能を使ってヘッドホン練習や録音に運用できるのもコンパクトにはない大きなメリットです。
マルチエフェクターとは何か:コンパクトとの違いも解説
当サイトでは実際に使ったマルチエフェクターのレビューや使い方解説の記事を掲載しています。
あらゆる製品に言えることですが、すべての人におすすめできる製品はありません。
それはマルチエフェクターも同じです。
そこで当サイトのレビュー記事では、それぞれのマルチエフェクターのメリット・デメリットを詳細にまとめています。
ご自身がやりたいことや求めるクオリティに合った製品を見つけるお役に立てばと思います。
初心者向けマルチエフェクターの比較とおすすめ5選【エレキギター用】MOOER GE150
MOOER GE150はGEシリーズの中でもリーズナブルなモデルです。
最大の特徴は2万円ながらImpulse Respence(IR)が読み込めること。
簡単に書くとIRとはキャビネットシミュレータとして機能するファイルです。
良質なIRを別途用意すれば、GE150に読み込んで音質アップが期待できます。
IR(Impulse Response)とは何か – ギター用のおすすめも紹介IRへの対応や実際に得られる音質を総合すると、GE150はどちらかというとライン出力の方に重きを置いているマルチエフェクターです。
よってアンプの前で使うよりも、自宅でライン録音やヘッドホン出力を使う機会が多い方におすすめします。
- IRを読み込み可能
- コンパクトエフェクターとの相性が良い
- エフェクト順序固定&大画面により操作が簡単
- アンプの前での音質はそこそこ
- ヘッドホン出力がステレオミニ
BOSS GT-1
BOSS GT-1はMOOER GE150と同じく2万円前後のマルチエフェクターです。
GT-1はアンプの前で使ったときに真価を発揮します。
実アンプとの相性がよく、特に空間系のエフェクトのかかり方がとてもキレイです。
マルチエフェクターの中ではコンパクトな部類であるため、持ち出しにも苦労しません。
ただしヘッドホン・ライン出力の音質は2万円にしてはイマイチ。
基本的にアンプの前で使うものだと考えるのをおすすめします。
- アンプとの相性が素晴らしい
- 特に空間系のエフェクトに優れる
- ラインの音質は微妙
- この価格帯でもリズムマシンなし
- 画面が小さい
ZOOM G1X FOUR
ZOOM G1X FOURはコストパフォーマンスでは群を抜くマルチエフェクターです。
1万円という低価格ながら実用に耐える音質を実現しています。
機能は制限されるものの、自宅用アンプにつないでで気軽に使ったり、ヘッドホン練習するだけなら問題なし。
初心者の方でそこまでリアルな音質や多機能を求めない場合、1台目のマルチエフェクターとしておすすめです。
エクスプレッションペダルが必要ない場合は、ペダルがない分安くなっているG1 FOURをチェックしてみてください。
- 1万円という価格
- デジタル感は強いものの使いやすい音質
- 低価格でもリズムマシンやヘッドホン出力、ルーパーを実装
- おもちゃっぽい
- 同時に使えるエフェクト数が5個まで
- オーディオインターフェースの機能はない
ZOOM MS-50G
ZOOM MS-50Gはコンパクトエフェクターと同じサイズに設計された珍しい製品です。
このサイズでも172種類のエフェクトが用意されており、他のマルチエフェクターと比べても全く見劣りしません。
値段は1万円以下とリーズナブル。
リアルタイムに様々なエフェクトを切り替えるのには向かず、ヘッドホン出力がないというデメリットはあります。
しかしここまで小さいサイズを実現したマルチエフェクターは他にありません。
なるべく省スペースでマルチエフェクターを使いたい方には最適なモデルです。
- コンパクトエフェクターと同じサイズ
- 172種類のエフェクトを用意
- 1万円以下
- リアルタイムで切り替えられるエフェクトは1つのみ
- オーディオインターフェース、ヘッドホン出力などの機能なし
VOX StompLab II SL2G
VOX StompLab SL2Gはマルチエフェクターとしては最も安い製品の1つです。
価格はおよそ5000~6000円。
エクスプレッションペダルがないSL1Gではさらに安くなります。
低価格のマルチエフェクターであるがゆえに、上位の製品と比べると音質は見劣りします。
しかし気軽な趣味として家でちょっと使うくらいであれば問題なし。
ディスプレイがものすごく簡素で操作性にもクセがあるため解説記事を用意しています。
VOX StompLabで1から音作りする方法- マルチエフェクターとしては最安レベル
- 遊びで使うには十分な音質
- ディスプレイの情報が少ない
- 操作方法が独特
- 機能は最小限
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