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【LANEY IRT-STUDIO-SE レビュー】自宅レコーディングにも使えるアンプヘッド

LANEY IRT-STUDIO-SE

今回は、LANEY(レイニー)のラック型アンプヘッド「IRT-STUDIO-SE」のレビューです。
(以下、IRT-STUDIO)

IRT-STUDIOを一言で表すと、

「キャビシミュとダミーロードを内蔵した真空管アンプヘッド」

です。

自宅練習・自宅レコーディングがしたいユーザーにとって、「こういうのがほしかった」という機能が揃っています。

このアンプは特に次のような方におすすめです。

  1. そもそも音が気に入った方
  2. キャビネットを鳴らすことなく、静かにヘッドホン練習やレコーディングがしたい方
  3. 内蔵のキャビネットシミュレータにある程度のレベルを求める方

このアンプはたくさんの機能を持つため、全てを書こうとすると長くなりすぎます。

そこで今回は、中でも重要だったり使えると思ったりした機能についてのみ書くことにしました。

IRT-STUDIO-SEが気になっている方はぜひご覧ください。

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LANEY IRT-STUDIO-SEのキャビネットシミュレータ

IRT-STUDIOの最大の特徴は、「使えるレベルの」シミュレートサウンドをヘッドホンで聞いたりPCに送ったり出来るところだと思います。

IRT-STUDIOの音を出力する方法は、ざっくり分けると次の4つです。

  1. 普通にキャビネットに出力する
  2. オーディオインタフェースやミキサーに送る
  3. USBケーブルでPCがに直接送る
  4. ヘッドホンで聞く

2~4の方法では実際にはキャビネットは使いませんが、キャビネットを通した音をシミュレート出来ます。

シミュレータの出来がかなり良い

IRT-STUDIOのシミュレートした音がかなり使える音なのが驚きでした。

アマチュアが自宅で得られるシミュレートサウンドとしては十分だと思います。

実際のところ、ヘッドホン出力という機能自体は珍しくはありません。

安価なコンボアンプでもヘッドホン出力を持つことは多いですが、それが使えるサウンドかというと話は別です。

そこにはキャビネットシミュレータとしてのクオリティが求められるので、安価な製品では使い物にならないこともしばしばあります。

その点、IRT-STUDIOのシミュレートは音のモコモコ感はかなり少なく、実用に耐えるレベルです。

IRT-STUDIOの場合、音作りに本物の真空管が使われているのも大きなポイントです。

全てデジタルなマルチエフェクターなどの製品よりも、温かみのある音が作れていると思いました。

よって、あとはこの音が気に入るかどうか、という問題になってくると思います。

 

ヘッドホン出力で独立した音量調整が出来るのも素晴らしいと思いました。

IRT-STUDIOのヘッドホン出力

かゆいところに手が届く機能です。

オーディオインタフェース、ミキサー、PCへ

上にも書いたとおり、IRT-STUDIOからオーディオインタフェースやPCへも音声を送れます。

IRT-STUDIOの出力端子

オーディオインタフェースやミキサーへ送りたいなら、「D.I.」出力にXLRケーブル(マイクケーブル)をつなぎます。

ケーブルは付属していませんので、別途用意してください。

IRT-STUDIO自体にオーディオインタフェースの機能があり、USBケーブルでPCと直接つなぐことも出来ます。

オーディオインタフェースを持っていない場合、ありがたい機能です。

基本的に使う機材は少ない方がいいので、オーディオインタフェースを持っていたとしてもUSB出力を使うことをおすすめします。
(よほど高品質なオーディオインタフェースを持っている場合を除く)

キャビネットシミュレータの機能は実はOFFにすることも可能です。

OFFにした状態では生の音が出てくるため、出力した先(PCなど)で加工するときはこちらを使います。

ASIO4ALLが必要

IRT-STUDIOにはASIO対応のドライバーが用意されていません。

そこで、USB経由で遅延のない通信をするには「ASIO4ALL」を使います。

簡単に言うとASIO4ALLとは、ASIO非対応の機器をASIOに対応させるフリーソフトです。

使い方は下の記事で解説しています。

asio4all-official ASIO4ALLのインストール方法と使い方【解説】

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LANEY IRT-STUDIO-SEのダミーロード

上のキャビネットシミュレータに加えてダミーロードの機能があることで、完全なサイレントレコーディングが出来るようになっています。

ダミーロードとは何かというと、キャビネットの抵抗の代わりとなるダミーのようなものです。

アンプというのは普通、キャビネットをつながないと使えません。

なぜかというと、キャビネットをつなぐことを前提として電気が流れているからです。

IRT-STUDIOの場合、SPEAKER OUTにキャビネットをつながなくても、ダミーロードが代わりに抵抗を作ってくれます。

そのため、「キャビネットから音を出さずにヘッドホンやPCで音をモニターできる」というわけです。

普通のアンプでこれをやると壊れます。

キャビネットシミュレータの機能を持つアンプは割とあるのですが、それに加えてダミーロードまで持っているアンプはほぼ見かけません。

そのため、キャビネットシミュレータ+ダミーロードという特徴は、IRT-STUDIOと他のアンプを明確に区別するポイントです。

LANEY IRT-STUDIO-SEの音質

ここまで、IRT-STUDIOの機能の中でも特筆すべきキャビネットシミュレータとダミーロードについてご紹介しました。

IRT-STUDIO-SEは基本的にはアンプヘッドであり、上の特徴もあわせ持つと考えていただければ十分だと思います。

とはいえ肝心なのは音質です。

このアンプからどういった音が出るかについては下の動画が参考になります。

これはライン録音の音であるため、キャビネットやマイクなど外部の機器の影響は最小限です。

実際に買ってみたところ、ラインの音はこの動画のそれとほぼ同じでした。

もちろん、上の動画ではマスタリングなどの処理は施していると思いますし、演奏者のスキルも高いです。

それらを考慮しても、これを同じ音が得られると思って差し支えありません。

歪みは角がなくて耳あたりは優しい一方で、芯があります。

この音が気に入ったのであれば買いでしょう。

もちろんキャビネットにつないでも同系統の音色が得られました。

EQツマミのPUSH&PULL

音作りについてもう少し書きたいと思います

このアンプの特徴の1つは、PUSHとPULLという2段階のEQです。

まず、こちらが普通の状態。

EQツマミを押し込んだ状態

BASS、MIDDLE、TREBLEがPUSHの状態です。

 

これらのツマミは引っ張り出してPULLのモードに出来ます。

EQツマミを引き出した状態

PUSHとPULLで音がだいぶ変わるため、「ここがもう少しこうだったら…」というかゆいところに手が届く感じがあります。

良くも悪くも音作りの幅は広いです。

なのでまずは取扱説明書にあるプリセットを真似るのをおすすめします。

さらに音を作り込みたいのであれば、それを基準としていじってみるといいでしょう。

LANEY IRT-STUDIO-SE レビューまとめ

以上、LANEYのラック型アンプヘッド「IRT-STUDIO-SE」のレビューでした。

まとめると、このアンプは次の2つが大きな特徴です。

  • キャビネットシミュレータでヘッドホン出力ができる
  • ダミーロードを持ち、キャビネットを必要としない

そのため実際のアンプを使って自宅でのサイレントレコーディングやヘッドホン練習をしたい方にはドンピシャの製品だと思います。

その他の機能面もしっかり揃っていて、使い勝手も良好です。

LANEYの代理店がサウンドハウスなため、国内で新品を買う場合サウンドハウス以外に選択肢がないのが現状です。

気になった方はぜひチェックしてみてください。

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レコーディングやヘッドホン練習がメインの目的であれば、マルチエフェクターを使ったり、ギターをPCに接続してシミュレータを使ったりするのも手です。

実機のアンプにこだわらないのであれば、そちらの方法も検討してみてください。

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