この記事では、ギター欲しい病ついて僕の実体験をもとに書きます。
症状や対策に加えて、エフェクター欲しい病といった派生形についてもまとめます。
「最近ギターが欲しい気持ちがおさまらない。これってもしかして病気かな?」とお考えの方はぜひご覧ください。
半分おふざけのコラム的な記事なので気楽に読んでいただければと思います。
ギター欲しい病とは何か
一般に「ギター欲しい病」とは、四六時中ギターを買うことばかり考えてしまう精神状態のことを指します。
頭の中でぼんやり考える軽度なレベルから、気づけばギターの通販サイトを見ているといった重い症状までいろいろな段階があります。
買っても買っても満足しないのが特徴
ギター欲しい病の一番の特徴は、ギターが欲しくてたまらない願望が何度も繰り返し現れる点にあります。
ギターが欲しいという願望そのものは、ギターを弾く人間ならある程度持っていて当然のものです。
例えば「いずれはあんなギターを弾いてみたいな…」という気持ちは初心者から玄人まで、誰しも心の中にあるでしょう。
しかしギターを買っても買っても気持ちが満足できないとなる明らかに常軌を逸しており、病的なレベルに足を踏み入れていると言えます。
新しいギターを手に入れてそこで満足するかと思いきや、その時にはもうすでに次のギターが欲しくなっている。
これがギター欲しい病の最も根深い特徴です。
「ジョジョの奇妙な冒険第3部」のポルナレフよろしく、
「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! ギターを買ったと思ったら次のギターが欲しくなっていた。 何を言ってるのか分からねーと思うが…」
といった感じです。
オーダーメイドのギターを注文したら、それが届く前にもう次のギターが欲しくなっていた、という話も聞いたことがあります。
気づけばデジマートを見ている
ギター欲しい病患者は、通販楽器検索サイト「デジマート」を一般人よりも長い時間、閲覧していることが僕の調べで明らかにされています。
デジマートでは通販で購入できる日本中の楽器や機材を検索できます。もちろんギターも扱っており、条件を細かく設定して検索できるためとても便利なサイトです。
例えば、「シングルコイルのピックアップを3つ搭載した新品のストラトキャスタータイプ」のように、自分が欲しいギターを絞り込んで探せます。
ギター欲しい病患者はほぼ間違いなく、ウェブブラウザでデジマートをブックマークしています。
そして、仕事中だろうと移動中だろうと、しょっちゅうデジマートあるいはそれに類するサイトをチェックします。
それはまるで爪を噛むクセのように「気づいたらやっていた」という無意識の産物なのです。
【参考リンク】デジマート
対策と歯止めがかかるケース
ここまでギター欲しい病の症状や患者の典型的な行動・心理についてご説明しました。
次に、ギター欲しい病への対策や自然と歯止めがかかるケースをご紹介します。
思い切り高いギターを買う(ショック療法)
限りなく続く欲望を止める方法の一つとして、「これで最後」と思ってとても高価なギターを買ってしまうという荒療治があります。
これはある種のショック療法と言えるでしょう。
患者の経済的な水準からみて非常に値の張るギターを思い切って買えば、患者の目が覚めるかもしれません。
値段が高いギターほど楽器としてのクオリティが高いことが期待できるため、実用的な面からみても満足することが期待できます。
置き場がなくなる
ギターの置き場が物理的に足りなくなると、ギターを買い増せなくなります。これは一つの歯止めになり得ます。
ギターはそれなりに大きなものであるため、よほどの豪邸に住んでいるのでなければ置ける数には限りがあります。
ちなみに、下記のようなマルチスタンドを使うとたくさんのギターをコンパクトにまとめて置けるため便利です。(ここで紹介するのは大変不適切かもしれませんが)
【HERCULES GS525Bレビュー】5本以上を収納できるギタースタンドしかし重度の患者の場合は「今あるギターを売って場所と費用を用意し、新しいギターを買う」といった錬金術を用いることがあります。
こうなると置き場が物理的な制約とはならず、際限ないギター購入を止められません。
ギター欲しい病の派生形について
次に、ギター欲しい病と症状が似ている別な病態についてもご紹介します。
ギター欲しい病の亜種として、次の3つが挙げられます。
- ベース欲しい病
- エフェクター欲しい病
- 機材欲しい病
ベース欲しい病
ギター欲しい病のギターがベースに単純に置き換わったのがベース欲しい病です。
ギターとベースはほとんど同じような楽器なため、上に紹介した症状や対策の内容が同じように適用できます。
患者によっては、ギター欲しい病とベース欲しい病を併発している混合型もあります。
エフェクター欲しい病
ギター欲しい病の亜種として、エフェクター欲しい病があります。
エフェクターとは、ギターやベースの音をアンプの前で加工する小さな箱のような機材のことです。
下記の画像は標準的なエフェクターの1つで、弁当箱くらいの大きさしかありません。
エフェクター欲しい病はギター欲しい病に劣らず危険な病態であるといえます。
その主な理由は次の2つです。
- ギターに比べて単価が安い
- 小さいので場所を取らない
ギターに比べてエフェクターの方が安く買えると言えます。
僕の肌感覚では、ミドル(中級)クラスのギターで10~20万円、エフェクターで1~2万円といった印象です。
例えば上で紹介したのはBOSS DS-1Xというディストーションペダルで、およそ15000円で手に入ります。
これはエフェクターとしては高価な方であるものの、ギターと比べると圧倒的に安いのが分かるでしょう。
また、エフェクターは弁当箱くらいの大きさしかないため、ギターのように保管場所が制約になることがありません。
これら2つの要因によって、エフェクターはギターよりも気軽に買えてしまうのです。
上で紹介したWebサイト「デジマート」では、エフェクターの在庫検索もできます。
ちなみに当サイトではエフェクターのレビューを多数掲載しています。
おすすめのディストーションエフェクター【エレキギター用】 【BOSS DS-1X レビュー】上品な歪みの優等生エフェクター 【BOSS MT-2W Metal Zoneレビュー】肉汁あふれる技Craft版メタルゾーン
上で見たのはエフェクターの中でも「コンパクトエフェクター」と呼ばれる小型の製品です。
一方でエフェクターにはたくさんの音色が入っている「マルチエフェクター」というタイプも存在します。
マルチエフェクターはコンパクトに比べて大きく値段も高いものの、色々な音色や機能を使うのが面白く、非常に物欲を掻き立てる製品です。
初心者向けマルチエフェクターの比較とおすすめ5選【エレキギター用】 【MOOER GE150レビュー】IR読み込み可能な2万円のマルチエフェクター 【ZOOM G1X FOURレビュー】高コスパを誇る1万円のマルチエフェクター機材欲しい病
「機材欲しい病」は、ギター(ベース)欲しい病、エフェクター欲しい病より上位の病態と言えます。
機材欲しい病では、ギターに関係するあらゆる機材が欲しくてたまらなくなります。
ギターに関係する機材は、数多くの種類があります。
エフェクター以外にも、アンプやキャビネット、シールドなどなど、こだわればキリがありません。
マルチエフェクター(アンプシミュレータ)は新しいモデルが次々と出てくるので、どうしても気になってしまいます。
近年はDTMの流行に伴って、ギターをPCの前で弾くことも増えてきました。
するとオーディオインターフェースやPC上のアンプシミュレータソフト、ソフトウェア音源といった製品も欲しくなってきます。
つまり、ここでいう「機材」とはハードウェアだけでなくソフトウェアさえも含まれるのです。
機材欲しい病患者はそれら多くの機材に欲望を掻き立てられ、常に欲しいものだらけの生活を送ることになります。
ここまで来ると完全にタガが外れており、手のつけようがありません。
元ギター欲しい病患者(僕)の独白
かつては僕もギター欲しい病にとりつかれていました。
来る日も来る日もギターの公式Webサイトや通販サイトを物色し、紙のカタログも穴が開くほど読みました。
結果から言うと、僕はもうギター欲しい病から抜け出しています。
上で紹介した「ショック療法」が功を奏し、ギターはもういいかなと思えるようになりました。
僕のギター欲に歯止めをかけたのは、Paul Reed SmithというブランドのCustom24というギターでした。
【PRS Custom 24 10top レビュー】まるで芸術品のようなギターこのギターの値段は当時およそ38万円(税込)。
やすやすと買える金額ではありませんし、それまでの人生でこんなに大きな買い物をしたことはありませんでした。
買う前から「このギターを買えば満足できるかも…」という期待もあり、「えいや」の勢いで購入することに。
僕の経済力との兼ね合いもあり、買う前と比べると心がずいぶん落ち着きました。
もちろんCustom24を買った後も欲しいギターは次々と見つけましたが、「Custom24があるし、まぁいいかな」と僕は思えるようになったのです。
これは僕という個人のケースであり、誰しも同じようなショック療法で欲求が収まるわけではないでしょう。あくまで1つの参考として頭の片隅に置いていただければと思います。
おわりに
以上、ギター欲しい病の症状や対策、僕のケースについて書きました。
ギター欲しい病の方々が今後快方に向かわれることを心より願っております。
【Tokai LS160 レビュー】国産クオリティの上質レスポールコピーモデル 【Bacchus BST-650Bレビュー】高コスパの標準的なストラト 【Squier テレキャスターレビュー】作りの甘さが気になる3万円のギター 【PRS Custom 24 10top レビュー】まるで芸術品のようなギター 【Ibanez SシリーズS420レビュー】薄くて軽いエントリーモデル