今回は、エレキギター弦のブランドの1つである「エリクサー(Elixir)」のレビューです。
エリクサーの弦の特徴は、表面のコーティングによって非常に長く使い続けられること。
普通の弦より1セットの値段は高いのですが、長く使えることを考えると実は安く済みます。
定期的な弦交換にかかる必要を抑えたい方はぜひ使ってみてください。
80点の音が何ヶ月も続く
コーティングされていない普通の弦を張った直後は、キラキラ感が強いクリアな音がします。人によって好みはあるでしょうが、ここではこの最高にキラキラした音を「100点の音」とします。
この100点の音は弾いていて非常に気持ちいいのですが、長くても1週間くらいしか持ちません。その後スコアは80点→60点→40点…と下がっていきます。
僕の経験では1ヶ月もすると1~3弦が黒ずんで、劣化が目立つ印象です。
一方エリクサーはというと、普通の弦とは違ったスコアになります。
表面が薄くコーティングされていることもあり、張った直後でも普通の弦ほどのキラキラ感はありません。これを「80点の音」と表現することにします。(それでも十分クリアな音ではあるのですが)
最初の点数こそ高くないものの、エリクサーは錆びにくいためこの80点の音を長く保てます。
弾く頻度にもよりますが、最低でも3ヶ月は持つと考えて差し支えありません。
週に1回程度しか触らないなら半年以上は余裕で持ちます。
結果的に安く済む
エリクサーの弦は普通の弦と比べると2~3倍の値段がします。
すると一見高級品のように思えますが、実際はその反対です。
何年もギターを続けて、なおかつ一定の音質を維持したいのであれば、エリクサーを使った方が弦の費用を抑えられます。
弦の費用というランニングコストを抑えたい方であれば、エリクサーを使った節約が非常におすすめです。
コーティング弦でもそんなに音は変わらない
実際問題、コーティング弦でも普通の弦に比べてそこまで音は変わりません。
本当に最初の数日間を除けば違いなんて分からないレベルです。
ホンの僅かの音の違いも妥協できないプロならまだしも、アマチュアであればコーティングによる音の違いを意識する必要はないと思います。
弦交換に慣れてから使うのがおすすめ
弦にかかる費用の節約になるのは確かですが、ギターを始めたばかりの初心者にはエリクサーをおすすめしません。
なぜかというと、エリクサーの弦は高価なため、ダメにしてしまったときの損失が大きいからです。
まだ弦交換に慣れていない方の場合、弦を短く切りすぎてしまったり、曲がって歪んでしまったりすることもあるでしょう。
なのでまず最初は500~600円程度で買えるダダリオやアーニーボールの定番の弦を使うのがおすすめです。
コーティングではないとしても1ヶ月は余裕で使えますし、定番だけあってクオリティは折り紙付きです。僕は不良品に当たったことが一度もありません。
弦交換で絶対に失敗しなくなって、弦の費用を節約したくなった段階でエリクサーを検討してみてください。
ちなみに、楽器屋さんやネットショップ(Amazonやサウンドハウス)では弦のバラ売りもあります。弦を1本ダメにしてしまったからといって、必ずしも1セットまるごと買い直す必要はありません。
【補足】弦交換のやり方も解説しています
このサイトでは弦交換のやり方をギターのタイプ別に解説しています。
必要に応じてご覧ください。
まとめ
以上、エリクサーの弦のレビューとしてその特徴を紹介しました。
まとめると、次のとおりです。
- コーティングされているので長寿命
- 80点の音が何ヶ月も続く
- 1セットの値段は高いが、普通の弦を使うよりも実は安く済む
弦の費用をなるべく抑えたい場合はぜひエリクサーをチェックしてみてください。