【D’Addario XT弦レビュー】極薄コーティングが特徴のエレキギター弦

D'Addario ダダリオ XT

今回はエレキギター弦「XT」シリーズのレビューです。

XTシリーズはいわゆる「コーティング弦」であり、錆びにくく長寿命なのが特徴です。

それでいてXTはコーティング感が少なくノーマルな弦の質感をある程度維持しています。

エリクサーと比べると音質はサッパリした印象。

ダダリオのコーティング弦ということで、普段エリクサーを使っている方は特にチェックしてみてください。

エレキギター弦の おすすめ エレキギター弦の比較レビューとおすすめ

D’Addario(ダダリオ) XT

この記事でレビューする「XT」はダダリオから2019年に発売された弦のシリーズです。

レギュラーの「EXL」や同価格帯の「NYXL」よりも新しいモデルとして登場しました。

D’Addario NYXL レビュー

XTは全ての弦に薄い塗装を施し、ハイカーボンスチールの芯線を採用しているのが特徴です。

今回レビューするにあたり検証したのはエレキギター用の「XTE1046」という製品。

「E」はおそらくエレキギターの略で、ゲージはその名のとおり1046です。

XTEの値段はおよそ1,400~1,700円。

同ブランドのNYXLと並んで、エレキギター用の弦としては高級な部類であると言えます。

値段に幅があるのは、直輸入品と国内正規品の2つが流通しているからです。

現状では、サウンドハウスの直輸入品が1,400円程度の値段で手に入ります。

モノは同じなので、安く手に入れたい方はぜひチェックしてみてください。

サウンドハウスでXTを探す

 

ではさっそくXTがどんな製品が見ていきましょう。

こちらがXTE1046のパッケージです。

D'Addario XTのパッケージ

同じくD’Addarioの「NYXL」シリーズと同じくマットな質感で手が込んでいます。

 

裏面はこちら。

D'Addario XTのパッケージ裏

コーティングやハイカーボンスチール、寿命、ピッチの安定性など、XTシリーズの特徴が記載されています。

 

内容物は弦とステッカー。

ダダリオ XTの内容物

 

ステッカーの直径はおよそ10cm。

D'Addario XTのステッカー

僕が買った個体のステッカーは、残念ながら端が少し折れていました。

 

弦が入っている袋はジップロックのように密封されています。

D'Addario XTの袋

写真で赤く隠してあるのはシリアルナンバーです。

この番号をダダリオのHPで登録すると、本物であることを確認できるのとポイントが貰えます。(詳しくは後半で解説)

 

弦は2本ずつセットになっています。

D'Addario XTの弦2本ずつ

 

ボールエンドには色がついているため間違わずに済みます。

D'Addario XTのボールエンド

D’Addario XTの特徴

ここからD’Addario XTの音質や音程について、実際に使った感想を書いていきます。

XTシリーズをレビューするにあたって、同じくコーティング弦である「エリクサー」との比較は重要です。

そこで以下では「XTはエリクサーとどう違うのか」という視点も含めつつ、XTの特徴をまとめていきます。

エリクサー 【エリクサー弦レビュー】錆びにくく長寿命なコーティング弦

コーティング感が少ない音質

XTの最大の特徴は「コーティングされている感が少ないこと」です。

6本すべての弦に特殊な薄い塗装が施されています。

しかしエリクサーのような丸みがなく、いかにもコーティングという感じはしません。

ダダリオのレギュラー弦「EXL」シリーズほどではないものの、ギラギラした音が再現できています。

また、同じゲージのエリクサーと比べると「あたかもXTの方が弦が細い」ように感じます。

それに伴って音は良くも悪くもこじんまりした印象。

ここは好みが分かれるところでしょうが、個人的にはタイトな鳴りが扱いやすく感じました。

チューニング安定やピッチについて

XTは値が張るだけあってチューニングやピッチの安定性についても問題ありません。

音程についてのクオリティはエリクサーとほぼ同等と考えていいでしょう。

ストリングストレッチャ」という道具を使って張りたての弦を伸ばしたところ、ほぼストレスなく使い始められました。

ストリングストレッチャ 【ストリングストレッチャの使い方】チューニングの安定を早める道具

寿命

寿命という点では非コーティング弦より持ちがいいのは明らかです。

コーティングされているので1~3弦の表面もしばらくはザラザラしません。

ただエリクサーと比べるとやや黒ずみやすく感じます。

anti-rust-eyecatch ギターの弦を長持ちさせる方法【錆びづらくして寿命を伸ばす】

D’Addario XTのシリアルナンバー登録

XTシリーズにはパッケージ毎に「シリアルナンバー」が割り振られており公式Webサイトで登録できます。

このシステムのメリットは次の2つ。

  1. 本物だと確認できる
  2. ポイントが貯まる

ダダリオでの製品登録の手順をご紹介します。

まずはダダリオのPlayers Circleというページにアクセス。

【リンク】Players Circle | D’Addario

 

アカウントを作り、ログインした状態で「REGISTER」をクリック。

ダダリオ Players Circle

 

弦が入っている袋に書かれた19桁のシリアルナンバーを入力します。

シリアルナンバーを入力

 

すると製品に応じてポイントがもらえます。今回XTE1046を登録したところ、アカウントに200ポイント追加されました。

シリアルナンバーの登録完了

 

こうして集めたポイントはオンラインストアでの購入に使えるとのことです。

ダダリオのポイントの使い道

今回のレビューにあたってポイントの使用は検証していません。

D’Addarioはアメリカの会社であるため、日本在住だとこのポイントシステムの恩恵は受けにくいと思われます。

あくまで「本物かどうか確かめる用」と認識するのがいいでしょう。

D’Addario XT レビューまとめ

以上、D’Addario(ダダリオ)のエレキギター弦「XT」シリーズのレビューでした。

特徴をまとめると、XTは「コーティング感が少ないコーティング弦」と言えます。

タイトでギラギラした音質は個人的に扱いやすく感じました。

エリクサーのつるつるした触感や丸い音が苦手な方はぜひ一度お試しください。

ただどっちつかずになっている面もあるため、同じ値段ならダダリオのNYXLの方が総合的には勝る印象です。

XTが気になっている方の参考になればと思います。

エレキギター弦の関連記事

エレキギター弦の おすすめ エレキギター弦の比較レビューとおすすめ エリクサー 【エリクサー弦レビュー】錆びにくく長寿命なコーティング弦 nyxl-front 【ダダリオNYXL弦レビュー】高音質&錆びにくい高級弦 SIT strings POWER WOUND NICKEL 【SIT エレキギター弦レビュー】チューニングの安定感に優れる弦 PlayTech製のエレキギター弦 【Playtech 弦 レビュー】悪くないがクオリティにばらつきあり