今回は、テレキャスタータイプのギターでオクターブチューニングする方法を解説します。
下のようなブリッジであれば、この記事で紹介する方法が使えます。
先に重要なポイントを書くと次のとおりです。
- 12フレットの音が高いとき
→ブリッジのネジを時計回りに回す - 12フレットの音が低いとき
→ブリッジのネジを反時計回りに回す
当サイトの他の記事で解説しているストラトキャスターやPRS Custom24の場合と本質的には同じです。
オクターブ調整をすることで、ハイフレット(※)でも正確な音程を出せるようになります。
※高い音が出るフレット
テレキャスターをお持ちで、オクターブ調整をしたい方はぜひご覧ください。
テレキャスターのオクターブ調整に必要なもの
今回必要になる道具は次の2つです。
- プラスドライバー
- チューナー
プラスドライバー
テレキャスターでオクターブ調整するには、ブリッジのネジを回すことになります。
基本的にプラスネジが使われているので、サイズの合ったドライバーを用意しましょう。
きちんとサイズを合わせることで、ネジ穴を劣化させずに済みます。
チューナー
オクターブ調整は音程を合わせる作業なのでチューナーも必要です。
音程をしっかり合わせるために、なるべく高精度なチューナーを使うのをおすすめします。
テレキャスターのオクターブ調整の手順
オクターブ調整とは12フレットの音を合わせるメンテナンス作業のことです。
例えば、レギュラーチューニングで6弦の開放弦をEに合わせているとしましょう。
本来であれば12フレットを押さえたときの音も1オクターブ高いEになっているはずです。
しかしサドル(※)の位置によっては音程が高かったり、低かったりします。
※ブリッジで弦が乗っているパーツ
オクターブ調整では、このサドルの位置を動かして12フレットの音程を修正します。
手順は大きく分けると次のとおりです。
- 12フレットの音程を確認する
- ズレに応じてブリッジのネジを回す
- もう一度音程を確認する
12フレットの音を確認する
まずはオクターブ調整が必要なのかどうかチェックしましょう。
開放弦がチューニングできている状態で、12フレットの音を確認します。
開放弦とオクターブ違いの音になっていれば、調整する必要はありません。
もし本来の音より高かったり低かったりしたら、以下の方法で調整しましょう。
ネジを回して調整する
音がズレている場合、その方向に合わせて次のように調整します。
- 12フレットの音が高いとき
→ブリッジのネジを時計回りに回す - 12フレットの音が低いとき
→ブリッジのネジを反時計回りに回す
ネジを回すときはギターを傷つけないように、写真のように布を敷くのをおすすめします。
もう一度12フレットの音を確認する
ある程度ネジを回したら、もう一度12フレットの音を確認してみましょう。
ただしサドルの位置を動かすと開放弦のチューニングがズレます。
そこで、もう一度普通のチューニングし直して改めて12フレットの音を出してください。
たまに勘違いして逆方向に回してしまいがちなので、意図した方向に調整できたのかどうかは注意しましょう。
まだ音程がズレているようなら、上のステップに戻って再調整します。
完ぺきにオクターブ調整できるとは限らない
ギターの構造上、どうしても開放弦と12フレットの音をどちらもピッタリ合わせられないこともあります。
よって、どこかで妥協できるポイントを見つけるものだと思いましょう。
特に6弦は限界までサドルを動かしても音程が合わないことがあります。
テレキャスターのオクターブ調整 まとめ
以上、テレキャスタータイプのギターでオクターブ調整でする方法を解説しました。
重要なポイントを繰り返すと、次のとおりです。
- 12フレットの音が高いとき
→ブリッジのネジを時計回りに回す - 12フレットの音が低いとき
→ブリッジのネジを反時計回りに回す
何度もやっていると、調整方向はそのうち覚えられるはずです。
オクターブ調整をすることで、ハイフレットでも正確な音程を得られるようになります。
とても簡単な調整なので、ぜひ定期的に見直してみてください。