DAWのクラッシュはメモリ不足が原因のときがある

メモリの90%以上が使われている

今回は、DAWがクラッシュした原因と、その対処方法について僕が経験した内容を書こうと思います。

一般的な知識というよりは、個人が経験したトラブルとその解決だと思ってください。

DAW(digital Audio Workstation)のクラッシュといっても、その原因は様々です。

結論から言うと、僕の場合は単純にメモリ(RAM)の不足が原因でした。

メモリが足りるような環境に移行したところ、同じようなクラッシュはもう起きていません。

結局かなり単純な問題だったのですが、「クラッシュの原因が分からない」という方の参考になればと思います。

クラッシュした状況

まずDAWのクラッシュが起きたときの環境は次のとおりでした。

  • Windows 7 64bit Home Premium
  • CPU: Intel i7-4770
  • RAM: DDR3 8GB
  • DAW: REAPER Ver5.983

楽曲はREAPERで作っていました。

トラックを8つ作り、それぞれにMIDIアイテムを用意。

そして各トラックにIK Multimediaのソフトウェア音源「SampleTank3」を適用しました。

 

その状態で作業していると、REAPERがクラッシュ(落ちる)減少がしばしば発生。

REAPERクラッシュするとOS自体も不安定になります。

PCを再起動してもう一度プロジェクトを開いても、ロードに長い時間がかかって、なんとかロードが終わってもそのうちクラッシュすることがほとんどでした。

そういうわけで、まともな作業ができません。

 

最初は何が原因か分かりませんでした。

DAWに問題があるのか、ソフトウェア音源に問題があるのか、OSレベルの問題なのか。

それまでは同じPCREAPERSampleTank3で楽曲を作って、問題が起きたことはありませんでした。
(実は今思い返すと、8つトラックを作ったのは初めてでした)

DAWを変えれば大丈夫なのかと思い、無料で使えるCakewalk by bandLabを使用。

しかしこちらでも同じくクラッシュします。

SampleTank3のインストールにも問題なし。

メモリ不足が原因だった

そこでタスクマネージャーでハードウェアの状態をチェックしてみたところ、メモリにほとんど余裕がない状態でした。

8GBのうち90%以上が使われていて、何かの拍子で少しでも増えるとあふれてしまいます。

メモリの90%以上が使われている

DAWでそんなにメモリを消費するとは思っておらず、見落としていました。なるほど調べてみると「DTMにはメモリ16GB推奨」という意見もちらほら見かけます。

同時にWebブラウザChromeを立ち上げていたこともあるので、いろいろ重なってメモリの容量がオーバーしてしまったのでしょう。

そういうわけで、メモリ不足が問題の根本的な原因だと仮説を立てました。

 

しょうもない話になりますが、結果的にメモリを増設するまでもなく問題は解決しました。

まず初めに、先走って増設用のメモリを購入し、そのついでにWin7Win10にすることにしました。

この状態ではまだメモリは8GBのままです

そしてWin10の環境でもう一度DAWを起動し、同じ8トラックのプロジェクトを編集してみたところ、今回はメモリ不足にはなりません。

作業を継続しても安定しています。

メモリの状態を確認してみると、確かにメモリの大部分が使われているものの、多くとも7割程度に留まっていました。

メモリの7割程度が使われている

これならまだ十分足りていると言えます。

この結果から、元の環境で起きていたクラッシュは、やはりメモリ不足が根本的な問題だったと判断しました。

 

DAWのプロジェクト内容が同じでもメモリが節約できた要因には次のことが考えられます。

  • Win10をクリーンインストールしたことでメモリを圧迫していた他のアプリがなくなった
  • Win10にしたこと自体がメモリの節約につながった(かもしれない)

こうして、せっかく買ってきた増設用のメモリを使わずに問題は解決できてしまいました。

つまり今回はDAW以外の要素でメモリを節約したことが問題が解決につながったといえます。

もしもメモリ不足でDAWがクラッシュするなら、まずはメモリ節約でどうにかならないか試してみるのがいいでしょう。それで解決すればお金はかかりません。

もうこれ以上メモリは節約できず、かつメモリ不足が続くなら、その段階で増設用のメモリを買うことを検討するのをおすすめします。
(僕の場合、先走ってメモリを買ってしまったはミスでした)

今回僕が買ったメモリはこういうものです↓

増設用のメモリ

ノートPCなどを使っていて物理的にメモリを増設できなければ、根本的にパソコンを買い換えることを考える必要があります。
(パソコンの制約のためにDTMで使うトラックを仕方なく減らすのはなにか違うと思うので)

 

以上、僕が経験したDAWのクラッシュとその対処法について書きました。

結局はメモリ不足というハードウェアのシンプルな問題が原因でした。

タスクマネージャーで原因が分かったので、比較的対処しやすい問題だったと思います。

ソフトレベルのもっと抽象的な問題が原因だったら、これほどあっさり解決はしなかったかもしれません。

もしも同じ原因でDAWがクラッシュする方の参考になれば幸いです。

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