今回は、僕が使っているエレキギター「Bacchus BST-650B」のレビューです。
値段はおよそ50,000円ですが、クオリティが思ったより高くてびっくりしました。
ギターはコスパで選ぶものではないですが、コスパの高さは異常だと思います。
値段も手頃ですので、初心者の方にも自信を持っておすすめできます。
次のような方は、ぜひご覧ください。
- これから1本目のギターを選ぼうとしている
- Bacchusのギターの評判が気になる
- リーズナブルなストラトを探している
Bacchus BST-650Bについて
今回ご紹介するのは、Bacchusというブランドから販売されているストラトキャスタータイプのギターです。
Bacchusはディバイザーという日本の会社が持つブランドの1つです。
ネットでBacchusを称賛する声は多くみられ、僕自身も前々から気になっていました。
Bacchusのギターには、次の4つのグレードがあります。
- Handmade Series
- Craft Series
- Global Series
- Universal Series
上のシリーズの方がグレードが高く、その分値段も高いと思っていただいてOKです。
今回レビューするBST-650Bは、上から3番目の「Global Series」のギターになります。
HandmadeとCraftまでは日本国内で製造されていますが、Globalの製造地はフィリピンです。
典型的なストラトコピーモデル
Bacchus BST-650Bは、ストラトキャスターの典型的なコピーモデルです。
ストラトキャスターは本来Fenderというブランドから発売されているギターを指します。
他のブランドから出ているストラトと同じようなギターは基本的に、本家を模したコピーモデルです。
BST-650Bもその1つになります。
仕様についてのポイントを挙げると次の通りです。
- シングルコイルピックアップを3つ搭載する
- ヴォリューム×1
- トーンコントロール×2
- 5段階のピックアップセレクタ
- ブリッジはトレモロユニット
これは、「普通のストラトタイプがほしい」というニーズにマッチする仕様と言えます。
僕がBST-650Bを選んだ理由の1つはまさにそれでした。
Bacchus BST-650Bの気に入った点
Bacchus BST-650Bを使って良かったところは次の3つです。
- 50000円でこのクオリティは文句なし
- 軽くて弾きやすい
- 調整もしっかりできる
これで50000円なら大満足
僕にとってBST-650Bは4本目のエレキギターでした。
これまでにはPRS Custom24という38万円のギターも使っており、今回5万円のギターを買うにあたってそこまで期待はしていなかったというのが正直なところです。
ところが、実際に触ってみて「普通に使えるじゃん!」という感じで驚きました。
【PRS Custom 24 10top レビュー】まるで芸術品のようなギター
使われている木材や塗装は安上がりなものなのですが、ギターそのものは相当こだわらない限り十分使えるシロモノです。
音はややチャカチャカしていて、人によってはちょっと安っぽいなと感じるかもしれません。
それでも5万円でこのレベルなら、初心者の方が1本目に買うギターとしておすすめできると思いました。
あるいは、既にメインのギターを持っている方が5万円前後でストラトタイプのサブギターを選ぶ、という場合も良い選択肢になると思います。
上に書いた通り、BST-650Bの製造地はフィリピンです。
ネックを固定するプレートに製造地が書かれています。
日本製に比べるとフィリピン製は気持ち的に見劣りするのは否めませんが、実際に使ってみた後はそんなことはどうでもよくなりました。
軽くて弾きやすい
2番目の良いポイントとして、軽くて弾きやすいということがあります。
僕が買った個体の重さを測ってみたところ、およそ3.1kgでした。
これはエレキギターの中ではかなり軽い方だと思います。
またストラトは体にフィットする形になっているため、構えやすいのもポイントです。
そのため、女性やこどもでも演奏しやすいのではないかと思います。
逆に、レスポールタイプのような重くて角張ったギターは弾きづらいです。
これはBST-650Bだけのメリットではないのですが、初心者の方でも扱いやすいという意味で述べておきました。
調整がしっかり効く
3つ目のポイントは、ギターが調整に対してきちんと反応してくれるということです。
比較的安いギターということで、調整が効かないのではと当初は不安でした。
しかし実際にいろいろいじってみたところその点は問題なしでした。
具体的に言うと、買ってから自分で次のような微調整をしました。
- ネックの反りの調整
- オクターブチューニング
- 弦高調整
買った時点ではネックがやや逆反りぎみで、低フレットにビビりが起きていました。
トラスロッドを2日かけて少しずつ回したところ、ネックはほぼストレートにすることに成功。
トラスロッドはギターの中でも超デリケートな部分です。
ここがきちんと調整出来て安心しました。
ちなみに、BST-650Bのトラスロッドはネックの付け根から調整できます。
ストラトはネックを外さないとトラスロッドの調整ができないものもあり、そのタイプだとめちゃくちゃ面倒です。
BST-650Bのトラスロッドは付属の棒で簡単にアクセス出来るため楽チンでした。
オクターブチューニングでは思ったより12フレットの音がぴったり合います。
正直オクターブの精度は期待していなかったのですが、これも予期せぬ驚きでした。
6弦だけはサドルを目一杯動かしてもややシャープ気味ですが、6弦で高フレットはそう使わないため、あまり気にしていません。
弦高は付属の六角レンチで簡単に調整できます。
特に問題なくスムーズに調整できるため、この点についても問題ありませんでした。
ストラトキャスターのオクターブチューニングの方法【解説】 ストラトキャスターの弦高調整の方法【解説】Bacchus BST-650Bの気になった点
反対に、気になった点についても書いておきます。
特別悪いことではないのですがストリングポストが縦穴式なのが気になりました。
縦穴式とは、こんなふうに縦方向に穴が開いているストリングポストのことです↓
個人的にストリングポストの違いによる弦交換の面倒くささは、
固定式(珍しい) <<< 横穴式 < 縦穴式
という感じです。
そのため弦交換はちょっとおっくうになるなと思いました。
もう一点、トレモロアームは正直使いものになりません。
音程を上下させるトレモロの機能は問題ないのですが、アームをグイグイ使うとチューニングがズレまくります。
調整でなんとかなるものかと思って色々試したのですが、どうやってもダメでした。
この個体だけの問題なのか、調整すれば解決するのか、それともそういうものなのか、よく分かりません。
僕はそもそもアームを使わない人間なので大きな問題にはなりませんでしたが、アームをよく使う方は注意した方がいいかもしれません。
Bacchus BST-650Bの木材と塗装
ここからは、Bacchus BST-650Bのかなり細かい部分についてレビューしていきます。
BST-650Bに使われている木材・塗装は、公式HPの情報によると次の通りです。
- ボディ:HARD WOOD
- 指板 :TECHWOOD
- ネック:MAPLE
- 塗装:ウレタン
見慣れない名前もあります。
ボディ材のHARDWOODとは
HARDWOODは、直訳すると堅木になります。
堅木はブナやケヤキなどの広葉樹のことで、マホガニーもこの1種です。
ただマホガニーと書かないということは、きっとあまり使われない木材を使っているのでしょう。
ボディ材はコストカットのために安いものを使っていると思われます。
指板はローズウッドではなくTECHWOOD
指板は茶色なのでローズウッド…かと思いきや、そうではなくTECHWOODと書かれています。
下記のWebページによると、TECHWOODはポプラを使ってローズウッドっぽく仕上げた合板とのことです。
確かに、他に持っているローズウッドのギターと比べて指板がやけにツルツルしていると感じました。
【参考リンク】https://www.deviser.co.jp/BacchusGuitars/Guitars/bte/bte-tw
ネックは普通にMAPLE
ネックは普通にメイプル材が使われています。
特筆すべきことはありません。
塗装はウレタン
塗装はウレタン(Urethane)です。
ラッカーではありませんが、スベスベしていて触ると気持ちいいです。
Bacchus BST-650B レビューまとめ
以上、僕が使っているエレキギターの1つ「Bacchus BST-650B」のレビューでした。
僕はもともとBacchusが気になっていたので、このギターを手にできてよかったと思います。
5万円なら初心者の方でも手が出しやすく、それでいて十分なクオリティです。
僕自身もっと高いギターも持っていますが、このギターもよく弾いています。
僕はこのサイトを通じてギターの情報発信をしているため、「どんなギターなら初心者におすすめできるか」ということが1つのテーマでした。
Bacchus BST-650Bはその答えの1つだと思います。
これから初めてギターを買おうとしている方は、ぜひ選択肢に加えてみてください。
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