今回は、Lurssen Mastering Consoleというマスタリングソフトを紹介します。
このソフトはマスタリングを作業をほぼ全自動で行ってくれるので、次のような方におすすめです。
- 音声作品のマスタリングをしたいけど、何をしたらいいかさっぱり分からない
- 楽して上質なマスタリングをしたい
Lurssen Mastering Consoleは僕も普段からお世話になっています。
今回は、僕が実際に使った感想や事例も交えつつ、このソフトをご紹介します。
【公式】IK Multimedia – Lurssen Mastering Console
Lurssen Mastering Consoleとは
Lurssen Mastering Consoleは、IK multimediaが発売したマスタリング用ソフトです。
このソフトのコンセプトを一言でいえば、「プロが用意した設定にマスタリング作業を丸投げする」という感じです。
使い方はとても簡単
ソフトの基本的な使い方は極めてシンプルで、プロセスは次の4つだけです。
- 音声ファイルをインポートする
- 「STYLE」と呼ばれるプリセットから1つ選ぶ
- 好みで微調整する
- マスタリングされた音声ファイルをエクスポートする
やることは基本的に「STYLE」というプリセットの中から、音声作品の方向性に合ったものを選ぶだけです。
STYLEを選ぶと、プロの手によるマスタリングのセッティングが呼び出されます。
試しに「American Loose」というスタイルを選ぶと、次のようなマスタリング環境がモデリングされているのが分かります。
微調整はおまけ
STYLEを選んだ時点で、マスタリング作業はもう終わっています。
そこから微調整を加えることが出来ますが、個人的な感覚ではそれはおまけです。
僕はPUSHツマミでEQを全体的に上げる以外は何もしません。
あとはこのままエクスポートすれば、マスタリングされた音声ファイルの完成です。
ご覧の通り、ユーザーがやるべきことはほとんど何もありません。
サンプル音源と体験版があります
使い方が簡単なのはいいとして、肝心なのはやっぱりマスタリングの質です。
公式が出しているサンプル音源があるので、まずはこちらを聴いてみてください。
上がマスタリング前、下がマスタリング後です。
僕の感想はあえて書きません。重要なのは、皆さん自身がこのサンプルでどう感じたかです。
また、Lurssen Mastering Consoleは無料の体験版があります。
途中に意図的なノイズが入るのとファイルの書き出しが出来ないこと以外は、全く同じように使えます。
そのため、自分の音声作品でマスタリングの質を思う存分確かめられるというわけです。
個人的なユースケース
ここで、僕個人のユースケースをご紹介します。
僕がLurssen Mastering Consoleを買ったのは、弾いてみた動画の音声部分をブラッシュアップするためでした。
「音源と自分の演奏を組み合わせただけだと、どうしても迫力に欠ける」
ということを感じてたのがマスタリングに興味を持ったきっかけです。
しかしマスタリングというのは非常に奥が深い。
ちょっとやそっとじゃ勉強しきれないですし、マスタリング用のソフトを一つずつ揃えるのは金銭面でも負担が大きいです。
また、僕の目的は弾いてみた動画のクオリティを上げることであって、マスタリングが上手くなりたいわけではない、ということにも気づきました。
マスタリング関係の情報をチェックしている中で目を引いたのが、このLurssen Mastering Consoleでした。
これまで紹介したように、「マスタリングをほぼ丸投げできる」ソフトということで、これは僕に合っているんじゃないかと。
体験版で自分の作品をマスタリングしたところ十分すぎるクオリティだったので、迷わず購入。そして今も愛用しています。
マスタリングする前は、音声がいわばペラペラの状態でした。
いつもの音量で聞いてしてみると小さすぎ、かといって無理やり音量を上げると耳障りです。
Lurssen Mastering Consoleを通してやると、そのペラペラ感がなくなって、芯がある音声になりました。
僕のようなアマチュアであれば満足です。
ソフトに外注するという考え方
マスタリング作業を丸投げするというスタイルは、外注するのに似ていると感じました。
(外注なんてしたことないですが…)
Lurssen Mastering Consoleの場合面白いのは、一度買ってしまえば何度でも外注できるというところです。
「これマスタリングしたらどんな感じになるかな?」と思ったら、気軽にポイッとマスタリングできます。
自分でこれ以上のクオリティにできるか?
Lurssen Mastering Consoleをこれまで使ってきて思ったことがあります。
それは、
「仮に自分でマスタリングを勉強したとして、これ以上のクオリティのマスタリングができるのか?」
ということです。
僕にはそんな自信は全くありませんので、「もうこれでいいじゃん」という感じで使ってます。
そのためLurssen Mastering Consoleは、僕の需要にぴったり合ったソフトだと言えるでしょう。
まとめ
以上、マスタリングソフトLurssen Mastering Consoleと、僕のユースケースについて書きました。
マスタリングソフト選びや、そもそもどうやってマスタリングするかで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
繰り返しになりますが、このソフトの特徴は「マスタリング作業を丸投げ」の一言に尽きます。
そのため、自分でマスタリングの勉強をしたい方には向かないでしょう。
反対に、僕のようなマスタリングそのものに興味がない人には最適解ともいえるソフトです。当てはまる方はぜひチェックしてみてください。
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