この記事では、2個以上のエフェクター(ペダル)をつないで使う方法について解説します。
エフェクターには様々な種類があるため、いくつも並べて組み合わせると音作りの幅が広がります。
そこで考えなければならないのは次の2点です。
- エフェクターをつなぐ方法
- エフェクターに電力を送る方法
結論から書くと、エフェクターどうしをつなぐのにはパッチケーブルが便利です。
最小限の長さで接続できるので、音質の劣化も少なく省スペースにもなります。
電源にはパワーサプライを使えばコンセントが1つで済みます。
たくさんのエフェクターを並べて使いたい方はぜひご覧ください。
パッチケーブルで複数のエフェクターをつなぐ
まずはエフェクターどうしをつなぐ方法から解説します。
結論を繰り返すと、エフェクターどうしを接続するなら通常のシールドではなく短いパッチケーブルを使うと便利です。
下の写真は右が3mのシールドで、左が20cmのパッチケーブルです。どちらもCANARE製。
パッチケーブルは特殊なものではなく、言ってしまえば短いシールドです。
機能的な面でみればほとんど違いはありません。
しかしパッチケーブルを使うと次のメリットがあります。
- 省スペース
- 音質の劣化が少ない
- 費用も抑えられる
省スペース
エレキギターとアンプをつなぐのにはシールドが使われますが、これはエフェクターどうしをつなぐには長すぎます。
こういう使い方は応急処置的な使い方としてはアリですが、ものすごくスペースを取ってしまいます。
一方、パッチケーブルを使えば、必要最小限のスペースしか取りません。
無駄なくコンパクトにまとまっているのが分かると思います。
ペダルボードを組む際には必須なだけでなく、家で使うにももちろん便利です。
音質の劣化が少ない
「ケーブルが長いほど音質が劣化しやすい」というのはオーディオ全般の傾向です。
これは当然エレキギターにも適用できて、シールドは短ければ短いほうが高音質が期待できます。
そのため長過ぎるシールドを使うよりも、必要最小限の長さのパッチケーブルを使った方が音のロスを防ぎやすくなります。
費用が抑えられる
パッチケーブルはシールドよりも物理的に短いため、安く数を揃えられるメリットもあります。
もちろんモノにもよりますが、同じクオリティを維持するならこの傾向は間違いありません。
よって経済的な面からみてもパッチケーブルを使うメリットは大きいです。
パワーサプライで複数のエフェクターに電力を送る
ここまで複数のエフェクターをつなぐ方法を見てきました。
次に、複数のエフェクターに同時に電力を供給する方法についてご紹介します。
エフェクターをたくさん使いたいのであれば、電力面ではパワーサプライを使うのが便利です。
簡単に言うと、パワーサプライとは1つのコンセントで複数のエフェクターに電力を送る装置です。
「パワー・ディストリビューター」と呼ばれることもあります。
例えば、下の写真は僕が使っているMAXON PD01というパワーサプライです。
(現在は生産終了)
これ自体は1つのコンセントしか使いません。
それでいて最大7つのエフェクターに9Vの電源を供給できます。
こういったパワーサプライを使うメリットは次の2つです。
- コンセントが1つで済む(省スペース)
- 費用が抑えられる
コンセントが1つで済む
パワーサプライを使う1番のメリットはコンセントが1つで済むことです。
普通エフェクターに電源を用意するには、下のようなACアダプターを使います。
ご覧のとおり、これは1つのコンセントで1つのエフェクターを駆動させるアイテムです。
もし3つのエフェクターをそれぞれACアダプターで動かすなら、コンセントも3つ必要になってしまいます。
これはちょっと面倒ですし、スペースも取ります。
ここでパワーサプライを使えば5~8個のエフェクターを1つのコンセントで駆動できるというわけです。
費用を抑えられる
ACアダプターは意外と安くありません。
例えば上で紹介したBOSSの純正ACアダプタは1台2500円くらいします。
単純計算でこれを4つ揃えたら10000円です。
これならパワーサプライを1つ用意した方が費用が抑えられるため、経済的なメリットもあります。
複数のエフェクターを使う方法 まとめ
以上、複数のエフェクターを並べて使う方法を解説しました。
まとめると次の2つが要点となります。
- 接続にはパッチケーブルを使う
- 電源にはパワーサプライを使う
エフェクターの数を増やしていく予定の方は、この2点をぜひ覚えておいてください。
パッチケーブルはシールドでもおなじみのCANARE製がおすすめです。
パワーサプライは1つ持っておけば長く使えるので、なるべくケチらずに定番かつ高品質な製品を買っておくのをおすすめします。
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