この記事では、エレキギターの金属パーツを磨く方法を写真と具体例で解説します。
新品のときはピカピカだった金属パーツは時間とともにくすんだり錆びたりします。
金属パーツは研磨剤で簡単にキレイにできるため、劣化が気になった方はぜひ試してみてください。
金属パーツを磨く際の注意点
具体的な説明に入る前に、次の2つの注意点に触れておきます。
- メッキに研磨剤は使えない
- 金属以外の部分を保護する
メッキには使えない
ギターの金属パーツには、表面にメッキ塗装が施されていることがあります。
メッキを研磨剤で磨くと剥がれてしまい、さらに見た目が悪くなります。
周りを保護する
研磨剤が金属以外の部分につくと傷みの原因になります。
そのため、必要であれば次のような対策をしましょう。
- 外せるパーツは外して磨く
- 周りをマスキングテープなどで保護する
特に、ギターのフレットを磨く際はマスキングテープなどによる保護は必須です。
フレットを磨く方法は下記の記事で個別に解説しています。あわせてご覧ください。
ギターのフレットを磨く2つの方法と効果【解説】金属パーツを磨くために使うもの
ここから、金属パーツを磨く方法について解説していきます。
必要なもの+あったらいいものとして、次の3つがあります。
- 金属用研磨剤
- 布
- 手袋
金属用研磨剤
金属用研磨剤を使うと、金属のくすみやサビを落としてピカピカにできます。
もちろんギターのパーツだけでなく色々なものに使えるので、家に1つあると便利です。
具体的な製品としてはピカールが有名。
ピカールの使い方は次の通り簡単です。
- ふたをしたままピカールの缶をよく振る
(放っておくと中身が分離するため) - 柔らかい布などにとって、金属を磨く
- 最後に、きれいな布でもう一度拭く
布
金属用研磨剤は柔らかい布にとって使います。
ここでおすすめなのはワイプオールという紙雑巾です。
たくさん入っているため気軽に使い捨てできます。
手袋(あると便利)
金属用研磨剤はかなり強い匂いがします。
手袋をつけて作業すれば手に匂いや汚れがつきません。
例1.金属製のペグを磨く
1つ目の例として、金属製のペグを磨く様子をご紹介します。
クリーニングするのは下記のペグです。
これらのペグは6年間一度も磨いていない状態で、特に5、6弦のペグが錆びついています。
もし可能であればペグは本体から取り外しましょう。
その方が作業しやすくなり、ヘッドなど関係ないパーツを汚す心配もありません。
ペグはドライバーで外せるタイプが多いです。
下の画像は取り外した5・6弦のペグです。
ピカールとワイプオールで根気よく磨くと、こんなにキレイになります。
完璧な鏡面状にはなりませんが、見違えるほどキレイになったのが分かるでしょう。
見た目がピカピカになっただけでなく、手触りもツルツルになりました。
6つ全てのペグを磨いて装着。新品同様とはいかずとも、見違えるほどキレイになりました。
見た目もそうですが、ペグはチューニングのたびに触る部分ですので、ツルツルだと気持ちがいいです。
例2.ピックアップの金属製カバーを磨く
2つ目の例として、ピックアップのカバーを磨いてみます。
こちらの画像は磨く前の様子で、錆とは言わないまでもややくすんでいます。
ピックアップを外すのはかなり面倒なため、周りをマスキングテープなどで保護して作業するのがおすすめです。
磨いた後がこちら。くすみがとれてピカピカになりました。
金属パーツの磨き方 まとめ
以上、金属用研磨剤を使ってエレキギターの金属パーツを磨く方法をご紹介しました。
まとめると、金属用研磨剤と何かしらの布があれば金属パーツをキレイにできます。
手を汚さないためにも、合わせて手袋も用意するのがおすすめです。
くすみや錆びが気になっている方はぜひお試しください。
フレットを磨く方法はこちらで別に紹介しています↓
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