【フレットバター レビュー】マスキング不要のフレット研磨アイテム

フレットバター

今回は「FRET BUTTER(フレットバター)」のレビューとして効果と使い方を紹介します。

フレット磨きは音に大きな影響を与えるメンテナンスです。

マスキングテープを貼って金属用研磨剤で磨く従来の方法は、とにかく時間がかかって面倒なのがデメリットでした。

フレットバターはマスキングテープを貼らなくてもフレット磨きができる画期的なメンテナンス用品です。

従来の方法よりはるかに短い時間で、しかも楽にフレット磨きができるようになります。

成分は指板の保湿にもなるためネックの反り防止にも有効です。

指板のメンテナンスの中でも、特にフレット磨きを簡単ににやりたい方はぜひご覧ください。

フレットバターの使い方

フレットバターの使い方は裏面に記載されています。(国内正規品の場合、代理店のシールが貼られています)

フレットバターの使い方

以下、実際の使い方とコツを写真つきで詳しく解説していきます。

フレットバターはきちんと保管すれば以下の作業20回分使えます。

ギターの弦を外す

フレットバターを使うにあたって、まずはギターの弦を全て外しましょう。

ギターの弦を外す

弦があるとフレットや指板全体の手入れができません。

そのためフレットバターは弦交換のついでに使うのがおすすめです。

フレットバターを付着させる

続いて指板とフレットにフレットバターの成分をつけていきましょう。

フレットバターはジッパー付きの袋に入っています。

フレットバターの袋とジッパー

この袋は保管用に必要なので捨てないでください。

 

こちらがフレットバターの成分が染み込んだクロスです。

フレットバター本体のクロス

薄ピンク色のクロスで、ほんのり甘い匂いがします。

 

このクロスで指板全体をやさしく拭きましょう。ゴシゴシ擦(こす)る必要は全くありません。

フレットバターでフレットをこする

 

するとフレットバターの成分が指板について少し湿ります。

成分が付着した指板

 

乾燥を防ぐために、フレットバターのクロスはすぐに袋に入れてジッパーを閉めておきましょう。

フレットバターを保管する

別なクロスで擦る

次は別なクロスで指板全体を擦ります。

使うクロスは何でもいいですが、「ワイプオール」という使い捨て紙雑巾はたくさん入っていて安いのでおすすめです。

ワイプオール

 

フレットをなるべく均一の高さに磨くために、指板全体を往復するように擦りましょう。

別なクロスでこする

このときかなり振動が起こるので、一時的にベッドの上などに移して作業するのもおすすめします。

 

フレットを擦るとクロスは真っ黒に汚れます。これはフレットのくすみや錆びが取れている証拠です。

汚れたクロス

常にキレイな部分で擦ると効率的に磨いていくことができます。

クロスが黒くならなくなるまでフレット全体を磨きましょう。

 

往復して擦っているだけだとフレット側面についた成分は拭き取れません。マニュアルに記載はありませんが、フレットの側面も磨くのをおすすめします。

フレットの側面を磨く

 

フレット全体を磨くにはクロスの広い範囲が真っ黒になります。

広く汚れたクロス

 

これでフレットバターを使った作業は完了です。

フレットバターの作業が完了

写真では分かりづらいですが、従来の方法と同じくらいフレットがピカピカ・ツルツルになります。

フレットバターを使うメリット

使い方を紹介したところで、フレットバターのメリットをまとめます。

従来の方法よりもラク

従来のフレット磨きはマスキングテープを大量に貼らなければならず、本当に面倒な作業でした。

従来のフレット磨き

個人的な経験では、従来の方法で丁寧にやると1時間以上はかかります。

一方フレットバターを使えば作業は長くても20分程度まで短縮可能。

音に大きな影響を与えるフレット磨きをここまで短時間でできるのは、フレットバターの最大のメリットです。

手がほとんど汚れない

フレットバターを使うと時間が短くなるだけでなく、手がほとんど汚れません。

従来の方法では金属用研磨剤の匂いや汚れが手につかないように、手袋がほぼ必須でした。

手袋をするとその分作業しにくくもなります。

そういった煩わしさがないのもフレットバターの便利な点です。

素手で作業してもほとんど汚れませんし不快な匂いもつきません。

フレットバターの注意点

フレットバターの注意点

万能にも思えるフレットバターにも使用上の注意点があります。

フレット以外の金属パーツには使えない

ギターの金属製ペグ

裏面のマニュアルにもあるとおり、フレットバターはフレット以外の金属パーツには使えません。

錆びが取れないことはないとは思いますが、ペグやブリッジを磨くのであれば「ピカール」などの金属用研磨剤を使いましょう。

金属製インレイには非推奨

金属製のインレイが施されたギターにも非推奨となっています。

フレットバターはフレットを磨く効果があるため、金属製インレイとも反応してしまうからです。

マニュアルに記載はありませんが、金属製でなくても凝ったインレイのギターに使うのもおすすめしません。

例えばこちらはPaul Reed Smithのギターに施されたバードインレイです。

凝ったインレイ

こういった指板に使いたい場合は、念のためインレイだけマスキングテープを貼るなどの工夫をするのをおすすめします。

フレットバター レビューまとめ

フレットバター

以上、メンテナンスグッズ「フレットバター」のレビューでした。

まとめると、フレットバターはマスキングテープなしでもフレットを磨ける便利アイテムです。

フレットの状態はギターの音に大きく影響してきます。

フレットバターなら従来の方法に比べて短い時間で手をほとんど汚すことなくフレットをピカピカにできます。

楽にフレットを磨いてみたい方はぜひチェックしてみてください。

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