この記事では、エレキギターのエフェクターを使う方法を解説します。
接続の仕方や必要なものについて、初心者の方に知っておいてほしい情報をまとめました。
次のような方はぜひご覧ください。
- エレキギターを始めたばかりの方
- アンプだけでなく、エフェクターも使ってみたい方
エフェクターを使うのに必要なもの
まずはエフェクターを使うのに必要なものから見ていきます。
以下の5つが必要です。
- エレキギター本体
- ギターアンプ
- エフェクター(今回は1個)
- シールド(2本)
- 電池またはACアダプター
今回は初心者向けということで、エフェクターが1つの場合を扱います。
複数のエフェクターを使う方法は下記の記事で別に解説しています。
複数のエフェクターを並べて使う方法【解説】1.エレキギター本体
この記事をご覧の方はもうエレキギターを持っていると思います。
2.エレキギター用アンプ
エレキギターはアンプがあって初めて成り立つ楽器です。
同じく、エフェクターもアンプがあって初めて使える機材です。
エレキギターとアンプの関係については、下の記事で解説しています。
エレキギターとはどんな楽器なのか?【これから始める初心者向け】3.エレキギター用エフェクター
今回の主役となるのがエフェクターです。
解説では足で踏むタイプの「ペダル」と呼ばれるエフェクターを使います。エフェクターといえば大体こういった製品を指します。
ベース用エフェクターも同じようなものではありますが、ギターには使わないのをおすすめします。
4.シールド×2本
ギターとアンプを直接つなぐだけの場合、シールドは1本で足りました。
しかしエフェクターを使う場合、
- ギターとエフェクター
- エフェクターとアンプ
をそれぞれつなぐために2本のシールドが必要です。
2本はそれぞれメーカーが違っても問題ありません。
5.電池またはACアダプター
エフェクターには、それ自体に電源が必要です。
電源を用意する方法は(1)9V電池、(2)ACアダプターの2種類あります。
ギターのエフェクターには下のような9V電池が使われます。普段よく使う単4、単3などの電池ではありません。
エフェクターを新品で買うと1つ付いていることが多いです。
ただし、下のような非常に小さいエフェクターでは電池が使えないものもあります。
【Donner Morpher レビュー】3000円の中華製riot。1台目の歪みにおすすめ
エフェクター専用のACアダプターを使うと、コンセントから電源を取れます。
ケーブルが邪魔くさかったり位置が制限されるデメリットはあるものの、消耗品を交換しなくていいのがメリットです。
エフェクターの使い方
ここからは、上の機材をつないで音を出すまでの手順を確認していきます。
以下の説明は、アンプの基本的な使い方が分かっているものとして進めます。アンプ単体でも使ったことがないという方は、まず下の記事をご覧ください。
エレキギターとアンプのつなぎ方と使い方【解説】エフェクターを使うまでのステップは次の5つです。
- エフェクターの電源を用意する
- ギターとエフェクターをつなぐ
- エフェクターとアンプをつなぐ
- アンプの電源を入れ、音が出るようにする
- エフェクターの電源を入れ、音を作る
1.エフェクターの電源を用意する
まずはエフェクターの電源を、上に書いた2つの方法のどちらかで用意しましょう。
電池を使う場合
電池が使えるエフェクターには、どこかに電池のスペースがあります。
例えばBOSSのエフェクターであれば、足で踏む部分が開くように出来ており、その中が電池を入れるスペースです。
底のプレートをドライバーなどで開けるタイプも多いです。
ACアダプターを使う場合
ACアダプターを使う場合は、エフェクター用の製品を用意しましょう。
エフェクター用に作られている9Vの製品であれば、どのメーカーのエフェクターにも使えると考えて差し支えありません。
例えば、BOSS PSA-100シリーズはエフェクター用ACアダプターの一例です。
BOSSのエフェクターはもちろんのこと、他社のエフェクターにも問題なく使えています。
ACアダプターでコンセントとエフェクターをつなげばOKです。
2.ギターとエフェクターをつなぐ
電源の用意ができたところで、機材をつないでいきます。
このときエフェクターとアンプの電源がOFFをになっているのを必ず確認しておきましょう。
まずはギターとエフェクターの接続から。
ギターにシールドを挿すにあたっては、特に説明する点はありません。
一方、エフェクターにギター側のシールドを挿す場合、「INPUT」(入力)の方に挿しましょう。これがギターの信号が入る側の端子です。
3.エフェクターとアンプをつなぐ
エフェクターとアンプをつなぐのに、もう1本のシールドを使います。
このときエフェクターでは音が出る方、つまり「OUTPUT」(出力)にシールドを挿します。
シールドのもう一方はアンプのINPUTに挿しましょう。
4.アンプの電源を入れ、音が出るようにする
以上の手順で、機材の接続は終わりました。
ここでアンプのGAIN、VOLUMEが0になっているのを確認した上で、電源をONにします。
アンプをどう設定するかは、エフェクターを含めてどういう音を作りたいかによって変わります。
例えばディストーション系のエフェクターを使うなら、アンプ側はクリーン(透明で澄んだ音)に設定するのが一般的です。
GAINとVOLUMEを少しずつ上げて、適当な音量にセットしましょう。微調整は後からで大丈夫です。
5.エフェクターの電源を入れ、音を作る
最後にエフェクターの電源をONにします。
その後ツマミを調整して、音を作っていきましょう。
例えばBOSS BD-2というエフェクターであれば、
- LEVEL:音量
- TONE:音の明るさ、暗さ
- GAIN:歪み(ひずみ)具合、音のジャリジャリ感
という3つのツマミがあります。
セッティングに正解はないので、好きなように音を作り込んでいきましょう。
エフェクターを使うのを終えるとき
エフェクターやアンプを使い終わる時は、逆のやり方をすればOKです。
- エフェクターの電源を切る
- アンプのGAINやVOLUMEを0にする
- アンプの電源を切る
全ての機材の電源を切ったら、シールドを抜いても大丈夫です。
おわり
以上、エレキギターのエフェクターを使う方法を解説しました。
エフェクターが1つの場合は、ここで解説した内容で問題なく使いこなせるはずです。
次のステップとして、複数のエフェクターを使う場合を紹介しておきます。エフェクターをいくつか使う場合、ここでは紹介しきれなかったノウハウが役に立ちます。
詳しくは下の記事をご覧ください。
複数のエフェクターを並べて使う方法【解説】 エレキギターとアンプのつなぎ方と使い方【解説】