今回は、BOSSのペダル型エフェクターBD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)のレビューです。
オーバードライブとして分類されているのをよく目にしますが、実際使ってみると軽めのディストーションまでカバーする歪みペダルという印象でした。
ロングセラーだけあって、非常に使える音が簡単に出ます。
実際に使ってみた感想などを書いていくので、BD-2の評判が気になる方の参考になればと思います。
BOSS BD-2 Blues Driverの基本的な仕様
まずはBD-2の仕様から見ていきます。
BD-2の外見はBOSSの典型的なコンパクトエフェクターそのものです。同じ大きさ、つまみの位置、踏みやすいフットスイッチ。
非常に使いやすい仕様ですし、他のBOSSのエフェクターと並べるのも簡単です。
ツマミは左から順に次のとおり。
- LEVEL
- TONE
- GAIN
それぞれ音量、高音・低音のバランス、歪みの量となっており、至って標準的です。
ツマミの効き具合と音の変化については後で書きます。
重さは電池無しで329g。
これは同じサイズのBOSSのエフェクターとほとんど同じです。
BOSS BD-2 Blues Driverの音質
基本的な仕様を確認したところで、BD-2の肝心の音質面について実際に使ってみた上での感想を書いていきます。
自宅にてアンプヘッドCARVIN V3M、キャビネットORANGE PPC108で鳴らした感想です。
GAIN:歪みについて
まずBD-2の歪みのジャンルについては、オーバードライブから軽いディストーションまでギリギリ対応している印象です。
BD-2はオーバードライブとして分類されているのをしばしば目にしますが、中間的な歪みに感じました。
歪みの音色としては、ジャリジャリ系です。
GAIN最小の場合
GAINが最小だと、ほとんど歪みません。
同じくBOSSのSD-1の音を少しだけパキパキさせたような音色です。
BD-2はブースターとしても使える、というレビューもたまに目にします。
GAINを最小にして実際に使ってみたのですが、ブースターとしてはそこまで素晴らしいとは感じられませんでした。
ブースター目的ならBOSS SD-1の方が圧倒的に使いやすいと思います。
もちろんエフェクターとの相性はあると思うのですが、BD-2をブースターとしての使用をメインの目的で買うのはあまりおすすめしません。
これから紹介するように、BD-2自体のGAINをメインの歪みとして使うのをおすすめします。
【BOSS SD-1 レビュー】ブースターとして優秀なオーバードライブペダルGAIN12時の場合
「Blues Driver」という名前からはあまり歪まないイメージがありますが、案外歪みます。
GAINを12時にしたくらいからは、もうディストーションの範囲に差し掛かる程の歪みの量です。
BD-2の歪みの良さが感じられて、ジャキジャキ弾くのが楽しくなってきます。
GAIN最大の場合
GAIN最大となると、もう完全にディストーションと言っていいくらいの歪みです。
GAIN最大時の音の傾向としては、
の2つを足して2で割った印象を受けました。
好みもあると思いますが、これが非常に使える音です。歪み自体は軽いのですが、それでいて貧弱な感じはなく、ちゃんと芯があります。
僕はここにBOSS SD-1をブースターとして使い、底上げをしています。同じBOSSゆえか非常に相性がよく、ただでさえ気持ちの良い音がさらにグレードアップ。
TONEについて
続いて、TONEツマミの挙動について。
これは一言で書くと、いい意味で変化は少なめです。
BD-2の良いところは、GAINとTONEをどう設定しても良い音が出るところだと思います。極端なセッティングでも音が破綻しません。
エフェクターの中には、「上手くセッティングすれば非常に良い音は出るが、適当なセッティングだと音が破綻する」という機種もたまにあります。BD-2はその正反対で、初心者でも扱いに全く苦労しないであろうエフェクターです。
1つ願望を書くならば、もう少し高音の範囲を伸ばしても良かったかなと思います。
BOSS BD-2 Blues Driver レビューまとめ
以上、BOSS Blues Driver BD-2のレビューでした。
長く売れているだけあって、間違いなく使える歪みエフェクターです。
僕の個人的な意見としては、BD-2は初心者の1台目のエフェクターとして有力な選択肢の1つだと思います。
上に書いたように(名前の割に)しっかり歪みますし、どうセッティングしても良い音がするので扱いは非常に楽です。
1台目のエフェクターにはBOSS DS-1がよくおすすめされていますが、このような理由から個人的にはBD-2を推します。
もちろん、既に何台もエフェクターを試した人でもBD-2は一度は触ってみる価値は大いにあると思います。
BD-2が気になっている方の参考になればと思います。
今回レビューしたBD-2の亜種として、WAZA CRAFTシリーズからBD-2Wというペダルも販売されています。
値段は15000円と簡単には手が出せないのですが、もし手に取ることがあればレビューしようと思います。
気になる方はあわせてこちらもチェックしてみてください。
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