【YouTube】著作権侵害に異議申し立てしたら撤回してもらえた件について

従来のクリエイターツール

今回は、YouTubeにアップした動画が著作権侵害でブロックされてから、撤回してもらうまでの経緯について僕の個人的な経験を紹介します。

経緯を簡単に説明すると、

  1. アップした動画が著作権侵害でブロックされる
  2. それに対し僕が異議申し立てをする
  3. 申し立てが通り、ブロックが撤回される

という流れです。

今回は、この一件について詳しく報告します。同じような状況の方のお役に立てばと思います。

【追記】後日談

動画のアップロードは2018年11月でした。

ブロックが撤回されてから2020年3月現在まで、動画は問題なく再生できる状態が続いています。

問題となった弾いてみた動画

まずは、そのとき僕がアップロードした動画について説明します。

こちらがその動画です↓

一般に「弾いてみた動画」と呼ばれる動画です。

既存の楽曲を自分で演奏した様子を動画にしています。

aviutl YouTubeにアップする弾いてみた動画の作り方

CD音源を使っていなかった

こちらの動画にはCD音源を一切使っていません。

ご覧いただければお分かりになると思います。

ギターを自分で弾いて、ボーカル・ベース・ドラムに相当する部分は全てソフトウェア音源というものを使って再現しました。

正直言ってものすごく面倒くさいのですが、CD音源を使わずにある程度の体裁を保った演奏動画を作ることができます。

REAPER ソフトウェア音源で再生 YouTubeで消されない弾いてみた動画音声の作り方
MEMO

ちなみに、CD音源を使った動画を以前アップロードしていたこともありました。

そのときもミュートされるなどしたのですが、著作物をそのまま使っている以上反論の余地もなかったので諦めました。

そもそもこれが初めてではない

この動画が著作権違反としてブロックされてしまったのですが、こういった形式の弾いてみた動画をアップするのは、実は初めてではありませんでした。

同じチャンネルで同じように作った同じアーティストの弾いてみた動画は何の問題もなく公開できています。

著作権侵害の申し立てが来たのは、この時点でこの動画だけです。不思議です。

著作権侵害の申し立て

こちらの動画をアップロードしたところ、こんなメールが届きました↓

著作権侵害の申し立てメール

アップロード後の画面でも同じことを言われたのですが、要は、

「著作権を侵害しているので、その動画は日本ではブロックします」

という内容でした。

日本からのアクセスでは再生出来なくなるようです。
(なぜか海外はOK)

まぁ確かに、こちらは著作物を演奏させてもらっている身です。

しかし、今回僕がアップしたようなCD音源を一切使っていない動画がダメとなると、弾き語りやアカペラも全てアウトということになってしまうでしょう。

そういうわけで、一応異議申し立てをしてみることにしました。

異議申し立ての方法

異議申し立ては、クリエイターツールから可能です。

MEMO

YouTubeの画面はそのうち変わると思います。

僕は従来のクリエイターツールから手続きしました。

クリエイターツール⇒動画の管理⇒動画⇒著作権

とすると、「異議を申し立てる」というリンクがあります。

従来のクリエイターツール

項目を選ぶ

続いて、異議申し立てをする根拠を選びます。

何を言っているのか分からなかったのですが、一番それっぽい「フェアユース~に関する法的要件を満たしています」を選びました。

異議申し立ての項目選択

申し立て理由を文章で説明する

次に、異議申し立ての理由を文章で入力します。

これを読むのは人間ですから、冷静に、丁寧に書くことを意識しました。

赤で伏せてある部分はチャンネル名ではなく、実名です。1つの例文として参考になればと思います。

異議申し立ての説明

担当者様

こんにちは。いつもYouTubeを利用させていただいております、(本名)と申します。

今回は、私がYouTubeにアップロードした動画がブロックされた件について、ご連絡させていただきました。

今回私がアップロードした動画は、他者が所有する楽曲を完全に自分で再現したものになります。

具体的に申し上げますと、ギター・ベース・ドラムといったあらゆる楽器についてコンピュータまたは自分の楽器によって演奏しています。

CD音源などは一切使っておらず、例えますとアカペラで歌ったのと本質的に全く同じことと思います。

お手数ではありますが、著作権の観点で私の動画がYouTubeの規約に違反しているか、あるいはそうでないかを再度ご確認いただきたく思います。

よろしくおねがいします。

 

その下にチェックボックスと書名欄があるので、入力して「進む」をクリック。

異議申し立て署名

 

その後は内容を確認して送信完了です。

異議申し立て 入力内容の確認

翌日、撤回の通知が来た

異議申し立ての方法は以上です。

こんな感じで手続きをして、結果を不安に思いながらも後は待つことにしました。

撤回の通知がメールで届いたのは、その翌日のことです。

思ったよりずいぶん早くてびっくりしました。

それ以上に、撤回になってホッとする気持ちの方が何倍も大きかったわけですが。

著作権侵害申し立て撤回の通知メール

といった感じで、今回アップロードした動画は制限なく再生できる状態になりました。

おわりに

以上、YouTubeにアップした動画が著作権侵害の申し立てを受けてから、異議申し立てによってそれが撤回されるまでについて、僕の経験をまとめました。

まとめると、現状ではCD音源を使っていなければ著作権は侵害しないようです。

その状況で著作権侵害の申し立てが来ても、慌てず騒がず異議申し立てを丁寧に行えばきちんと撤回してもらえるものと思います。

弾いてみた動画などYouTubeに動画をアップしている方々の参考になれば幸いです。

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