今回は僕が使っているアコースティックギターYAMAHA FG720Sのレビューです。
新品を3万円で購入しました。
エレキギターに慣れてきた頃に軽く弾き語りがしたくて買ったのですが、エントリーモデルながら性能は十分です。
FG720Sというモデルはもう生産終了しています。
そのためこのレビューではYAMAHAのFGシリーズの雰囲気を掴んでいただければと思います。
この値段とクオリティであれば初心者の1本目としても申し分ありません。
今回のレビューは特に次のような方のお役に立つと思います。
- リーズナブルなアコギを探している
- YAMAHAのFGシリーズの評判が知りたい
YAMAHA FG720Sの外見
このFG720Sというモデルは、いたって普通のアコースティックギターです。
こちらが全体像です↓
僕が持っているのはナチュラルカラーで、木材の風合いがそのまま出ています。
色付けされているより、このように自然な仕上げの個体を買って正解だったと後から思いました。
表面は薄く塗装(コーティング)されていてツルツルしています。
ピックガードは鼈甲(べっこう)柄。
裏面はこちら。
濃い茶色に木目が出ていて、こちらも自然な感じがしてキレイです。
表側と同じように塗装でツルツルしています。
塗装面が手汗などで汚れてきたと感じたときは、こちらのポリッシュで掃除しています。
【ケンスミスPRO FORMULA POLISHレビュー】塗装面用のポリッシュ剤
ヘッドはペグが左右に3つずつ分かれているタイプです。
サウンドホールを覗き込むと、品番が書かれたシールが見えます。
3万円ということもあって製造地はChina。
それでも文句なく使えているので、いざ使ってみると製造地は気になりません。
YAMAHA FG720Sを買った理由:他と比べて音がよかった
FG720Sの仕様については、上に見たように本当に普通そのものです。
ではなぜ数あるアコギの中から僕がこれを選んだのかについて書きたいと思います。
FG720Sは僕にとって初めてのアコースティックギターでした。
(今もアコギは1本しか持っていないのですが)
FG720Sは当時ネットで調べた限り、3万円程度という価格にしては十分なクオリティという声が散見されたので、目をつけていました。
やはり楽器である以上、一度は試奏してから買いたいものです。
そこで近場の楽器屋さんに行ったところ、運良くFG720Sが置いてありました。
店員さんに相談しつつ、他の同価格帯のアコギを弾き比べてみることに。
ウマい店員さんに弾いてもらったり、自分でもローコードをジャカジャカ弾いてみたりしました。
(以前からエレキギターはやっていたので、それくらいは弾けました)
正直言ってそれまでは3万円程度のアコギに大した差なんてないだろうと思っていました。
しかし実際に比べてみると、アコギ素人の僕の耳にもかなりの違いが感じられたのです。
まず他の同価格帯のアコギでは、FG720Sより音が大きい製品もありました。
ただ、そのギターは音が単純に大きいだけで、音色そのものがキレイかと言うとそうでもないのです。
一方FG720Sは音そのものは大きくないのですが、他と比べて耳障りがよく、キレイに感じました。
こういう違いがあることは当初全く考えておらず、実際に足を運んでよかったと思います。
そういうわけでFG720Sを買って、その日は帰途に着きました。
ギターを買うときは毎回ワクワクするもので、この日の心躍る感覚は今でもよく覚えています。
音が良いと思えるか?
エレキとアコギを何年も弾く中で、「音が良いと思えるかどうか」はかなり重要だと気づきました。
僕はエレキがメインなのですが、やっぱり音が良くないと楽しいとは思えません。
するとモチベーションも下がって、腕もなまって、悪循環が起きます。
エレキだとエフェクターやアンプで音はかなり変えられるのですが、アコギはそうはいきません。
ギターから出てくる音が完成形なので、他で音を変えられないからです。
この経験から、これからギターを買う方にはなるべく実際に試奏して音を聴き比べてほしいなと思います。
専門的な知識は何一ついらないので、「こっちの方が聞いていて気持ちいい」と単純に思えればそれだけで十分です。
自分で弾けないなら店員さんに弾いてもらえばそれで済みます。
初心者が使う分には十分なクオリティ
続いて、FG720Sの使用感について僕なりに書きたいと思います。
結論から書くと、初心者が使う分には何の問題もないアコースティックギターだと思います。
エレキも含め安いギターだと、チューニングが安定しない、フレットの処理が甘くて引っかかる、みたいな話もたまに聞きます。
FG720Sを数年使ってきて、そういったトラブルは全く起きていません。
チューニングが安定しなかったりピッチが合わなかったりということもなく、カポタストの使用も問題なくできています。
言葉にすると何とも陳腐ですが、普通に使えているわけです。
僕はもともと弾き語りがしたくてアコギを買いました。
例えばスピッツのチェリーとか、ビートルズのHey Judeといった曲を、ギターでコードを弾きながら歌う、という感じです。
ライブをする予定だとか、もちろんアコギでプロになりたいとかいうこともなくて、ただ単純に気軽な趣味の一つとしてやりたいと思っていました。
店頭で音が気に入ったのもあって、普通に楽しく弾き語りが出来ています。
音は無駄にうるさい感じはせず、キラキラしていていい感じです。
YAMAHA FG720S レビューまとめ
以上、YAMAHA FG720Sのレビューでした。
最初にも書いたとおり、このFG720Sというモデルは既に生産は終了しています。
そのためこれと同じモデルを今から手にする人がいるのかはちょっと微妙ですが、YAMAHAの3万円程度のアコギの1つのレビューとして参考になればと思います。
初心者が扱う分には十分過ぎるクオリティだと、僕は実際に自分で何年も使ってみて感じました。
もしこれからアコギを始めてみたい方がいらっしゃれば、ぜひ一度YAMAHAのFGシリーズをチェックしてみてください。
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