エフェクターとは何か:エレキギターの音を加工する機材

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今回は、エレキギターの機材の1つである「エフェクター」について解説します。

エフェクターとは、ギターの音色を加工する機材です。

これを使って色々な音を出すことがギターの醍醐味の1つと言っても過言ではありません。

次のような方はぜひご覧ください。

  • エフェクターが何なのかよく分からない
  • エレキギターでいろんな音を出してみたい
  • アンプだけで弾くのに飽きてきた

エフェクターとは

一般にエフェクターとは、下の写真のような弁当箱サイズの箱のことです。

ギター用エフェクターの例

ギタリストの足元にこういった機材が並んでいるのを見たことがあるでしょう。あれがエフェクターです。

スイッチを足で踏んでON・OFFすることから、「ペダル」とも呼ばれます。

エフェクターという呼び名は日本特有で、英語では「Effects」や「Pedal」と呼ばれることが多いです。

なぜエフェクターが必要になるのか、エフェクターで何が出来るのかをこれから解説していきます。

エフェクターは音を加工するためにある

エレキギターはエレクトリック・ギターという名の通り電気的な楽器です。

弦の振動を電気信号に変えて、アンプで増幅して音を出します。

electric-guitar-looks エレキギターとはどんな楽器なのか?【これから始める初心者向け】

 

エレキギターの面白さの1つは、「電気信号を加工していろんな音が出せること」です。

アンプだけでも音色は変えられますが、表現の幅はそれほど広くありません。

そこでエフェクターという機材が登場します。

エフェクターはギターの電気信号を加工するためだけの機材です。

音を歪(ひず)ませたり、山びこを作ったり、オクターブ違いの音を加えたり、やろうと思えば何でもできます。

同じアンプでもいろんな音を出せる

エフェクターの良いところは、それを入れ替えるだけで簡単に音を変えられることです。

極論として、もしアンプでしか音を変えられないなら、全く違った音が欲しくなるたびにアンプを用意しないといけません。

しかしそれが現実的ではないのは明らかです。

一方、同じアンプを使う場合でも、使うエフェクターが違えば音はかなり変わってきます。

つまりエフェクターはいろんな音を楽しむのに非常に役立つ機材なのです。

エフェクターの種類

エフェクターには本当にたくさんの種類があります。

この記事では初心者向けということで、その中からメジャーな8種類を紹介することにします。

  1. ディストーション
  2. オーバードライブ
  3. ブースター
  4. ディレイ
  5. リバーブ
  6. イコライザー
  7. ノイズゲート
  8. チューナー

他にもたくさん種類はありますが、初心者のうちは上の種類を押さえておけばOKです。

他の種類については後から徐々に勉強していきましょう。

1.ディストーション

ディストーションは音を深く歪ませて(ひずませて)、ジャリジャリした音に変えます。

ロックやメタル等をやるには必需品です。

弾いていてとても楽しい音なので、初心者の方が最初に買うエフェクターにはディストーションをおすすめします。

distortion-pedals おすすめのディストーションエフェクター【エレキギター用】

2.オーバードライブ

オーバードライブはディストーションよりも柔らかく、落ち着いた歪みを作るエフェクターです。

アンプ本体で歪ませた音に近いです。「マイルドな音」と表現されることもあります。

オーバードライブやディストーションをまとめて、「歪み(ひずみ)系」と呼びます。

3.ブースター

ブースターは音量を上げて音を目立たせたり迫力をつけるのに使うエフェクターです。

ブースターそのものが音色を大きく変えるわけではあく、あくまでサポートの役割を果たします。

オーバードライブはセッティングによってブースターとして使える製品が多いです。

4.ディレイ

ディレイは言わば「やまびこ」を作るエフェクターです。

入ってきた音をコピーして、遅れた音を作り出します。

5.リバーブ

リバーブは残響音を作るエフェクターです。

音がまるで部屋の中に響き渡って、壁から返ってくるようなエフェクトをかけます。

ディレイやリバーブをまとめて、「空間系」と呼ぶことがあります。

6.イコライザー

イコライザーは、簡単に言うと音の明るさや暗さを細かく調整するためのエフェクターです。

アンプやエフェクターには「HIGH」「MID」「LOW」といった、音色を調整するツマミが大体ついています。

イコライザーはその機能だけに特化しており、帯域ごとに強弱をつけられる製品もあります。

7.ノイズゲート

ノイズゲートは入力された音のノイズをなくしたり、減らしたりするためのエフェクターです。

ノイズリダクションと呼ばれることもあります。

これはノイズを取るだけで、音色には影響しません。

8.チューナー

厳密にはエフェクターではありませんが、チューナーにはエフェクターと同じように使えるものがあります。

他のエフェクターと並べて置けたり、足で操作できたりするのが便利です。

ペダル型チューナーの例

コンパクトエフェクターとマルチエフェクター

エフェクターの具体的な製品は、大きく次の2つに分類されます。

  1. コンパクトエフェクター
  2. マルチエフェクター

コンパクトエフェクターは、基本的に1つのエフェクトに特化した製品です。

ギター用エフェクターの例

写真:BOSSのコンパクトエフェクターBlues Driver BD-2

 

一方マルチエフェクターはその名のとおり、いくつものエフェクトが入っています。

マルチエフェクターの例

【写真】MOOERのマルチエフェクターGE150

複数のエフェクトを持つだけでなく、アンプシミューレータと呼ばれる機能も持つ製品が多いです。

コンパクトとマルチの違いを説明すると長くなるので、ここでは省略します。

まとめ

以上、エレキギターのエフェクターについて解説しました。

アンプだけでなくエフェクターも使えば、エレキギターの面白さが何倍にもなります。

アンプだけの音色が物足りなくなってきた方はぜひ使ってみてください。

もちろん最初から色んな種類のエフェクターを揃える必要は全くありません。

途中にも書いたとおり初心者の方であれば、まずはディストーションから使ってみるのをおすすめします。

ディストーションは音作りの中心的役割を果たしたり、音の変化が分かりやすかったりするため、1台目に最適です。

エフェクターの具体的な使い方については下記の記事で解説しています。

how-to-use-effect-eyecatch エレキギター用エフェクターの使い方