この記事では、国外・国内のエレキギターのブランドをまとめています。
内容は僕の個人的な印象による部分がきわめて多いので、軽い読み物としてご覧いただければと思います。
これまで知らなかったブランドやギタータイプの発見に役立てば幸いです。
とても長い記事なため、目次と上に戻る機能を使うと便利です。
2大有名ブランド
Fender(フェンダー)
エレキギターのブランドといえば、まずはFender。
「ストラトキャスター」や「テレキャスター」はFenderが最初に作ったギターです。
そのため製品名として「Stratocaster」などを使えるのはFenderだけで、他のブランドが作る同じ形状のギターはコピーモデルという扱いになります。
超有名なブランドなため、どこの楽器屋に行ってもFenderは置いてあるはずです。
メキシコ工場で作られている製品をFender Mexico、アメリカで作られている製品をFender USAと呼んで区別することがあります。
ただしこれは公式の名称ではありません。
Fender Japan(フェンダー・ジャパン)
Fender Japanは日本の神田商会がFenderとライセンス契約を結んで立ち上げたブランドです。
僕も個人的に気になっていたブランドなのですが、このはブランド惜しまれつつも2015年になくなってしまいました。
ちなみに僕は2013年版のカタログを持っています↓
Fender Japan消滅後は、「Japan Exclusive」というFender内の1シリーズが後を継ぐ形になっています。
Squier(スクワイアー)
SquierはFenderの傘下のブランドです。
本家に比べて低価格で買えます。
「Fender以外が作るストラトキャスターなどはコピーモデルである」と上に書きました。
しかしSquierはFenderの傘下にあるため、あくまで「ストラトキャスター」という製品名が使われています。
Gibson(ギブソン)
GibsonもFenderと並んで有名なギターブランドです。
レスポールやSG、フライングVといったギターを最初に作ったのはギブソンです。
B’zの松本さんのシグネチャーモデル(本人モデル)を作ったりもしてます。
Epiphone(エピフォン)
EphiphoneはGibsonの傘下にあるブランド。
FenderとSquierの関係のようなものです。
Gibsonと同じようなラインナップのギターを作っています。
海外高級ブランド
Paul Reed Smith(ポール・リード・スミス)
略してPRS(ピーアールエス)とよく言われます。
FenderやGibsonほどではないですがよく見かける印象です。
通常のラインナップを買おうとすると最低でも40万円前後はします。
下位のSEシリーズは10万円前後、S2シリーズは15万円~で購入可能。
楽器屋さんでは必ず数本は見かけます。
フレットボード(指板)に鳥のマークのインレイがあるのが大きな特徴です。
これを見ただけで一発でPRSだと分かります。
僕もPRSのCustom24というモデルを愛用しています。僕が買った個体は38万円しました。
とにかく見た目が美しくて、逆に弾くのをためらってしまうようなギターです。
【PRS Custom 24 10top レビュー】まるで芸術品のようなギターTom Anderson(トム・アンダーソン)
Tom Andersonは海外の高級ギターブランド。通称トムアン。
国内で買おうとすると軽く50万円以上は吹き飛ぶと思います。
ギターだけでなくピックアップも作ってます。
見た目がすごくキレイなギターが多く、一見の価値アリ。
ヘッドの「A」のロゴが特徴的なため、ここを見ればすぐに区別できます。
Suhr(サー)
Suhrも海外の高級志向のブランド。
紛らわしいのですが、オーディオブランドのSHURE(シュア)とは全くの別物です。
ピックアップやペダルも作っています。
Riot Distortionを見たことがある方はいるのではないでしょうか。僕も一時期使っていました。
メタル系のブランド
Ibanez(アイバニーズ)
Ibanezは我らが日本の星野楽器が持つブランドです。
人によっては「イバニーズ」と読むこともあります。
Ibanezのギターはメタル界隈でよく使われる印象です。
スティーブ・ヴァイや、僕が好きなキコ・ルーレイロ(ANGRA/MEGADETH)もIbanezを使っています。
ギターの作りとしては、薄いネックが特徴です。
僕が初めて買ったギターはIbanez S420というモデルでした。
メタルと相性バッチリの音がします。
【Ibanez SシリーズS420レビュー】薄くて軽いエントリーモデルESP(イー・エス・ピー)
ESPも日本のブランド。
ESPのギターは海外のメタル系アーティストや国内のヴィジュアル系アーティストによく使われています。
僕の好きなアーティストだと、CHILDREN OF BODOMのAlexi LaihoやVersaillesのHIZAKI、TERUといったギタリストがESPのギターを使っています。
シグネチャーモデルも多数作っており、カタログを見ているだけで楽しいです。
例えばTHE ALFEEの高見沢俊彦さんが使っている天使みたいなギターはESP製です。
より安価な下位ブランドとしてEDWARDSとGrassrootsがあります。
楽器屋BIG BOSSにはESP系列のギターやベースがたくさん置いてあるので、気になる方は足を運んでみてください。
Jackson(ジャクソン)
Jacksonのギターもメタル界隈のアーティストがよく使っています。
武器なりそうな尖ったヘッドが特徴的。
強盗が家に入ってきた時とかに役立つかもしれません。
変形ギター系のブランド
Strandberg(ストランドバーグ)
Strandbergはスウェーデン産のブランド。
ヘッドがない、いわゆるヘッドレスギターを作っています。
ボディも独特の形状で面白いです。
スウェーデン製のものになると50万円以上はします。
Kiesel(キーゼル)
Kieselもヘッドレスギターを作っています。
他にも見た目が美しいギターを多く作っており、個人的に特に気になっているブランドの1つ。
日本からでも公式HPからカスタムオーダーが出来るので、気になる方はぜひどうぞ。
【関連リンク】Kiesel 公式Webサイト
Steinberger(スタインバーガー)
Steinbergerもヘッドレスギターを作っています。
StrandbergやKieselに比べると、Steinbergerのボディがかなり小さめ。
上で紹介したStrandbergと名前が似ていますが、違うブランドです。
また、オーディオインタフェースやDAWソフトCUBASEを作っているSteinberg(スタインバーグ)とも別物です。
紛らわしいことこの上ありません。
その他海外ブランド
Music Man
Music Manはエレキギター弦で有名なErnie Ball(アーニーボール)社のブランド。
ジョン・ペトルーシ(DREAM THEATER)のシグネチャーモデルも作ってます。
AXISなど変わった形のギターが多いのが印象的。
Dan Electro(ダン・エレクトロ)
Dan Electroはアメリカのブランド。
フニャっとした奇妙な形のギターが多いのがユニークなポイントです。
リップスティックピックアップというこれまた変わった形のピックアップも目を引きます。
格安ギターブランド
PLAYTECH(プレイテック)
超激安ギターブランドの一角。
ギタリストなら一度はお世話になるであろう通販ショップ「サウンドハウス」が立ち上げたブランド。
5,980円(税抜)~という驚異の値段でギターを販売しており、その安さには驚くほかありません。
僕自身は使ったことがないのですが、ネット記事や動画でレビューを見る限り割と使えるらしいです。
PhotoGenic(フォトジェニック)
格安ブランドを語る上でPhotoGenicも外せません。
PhotoGenicのギターも1万円台から買えるため、かなり攻めてます。
不思議なのは、公式Webサイトが存在しないこと。
コストカットの一環としてWebサイト運営をも放棄しているということでしょうか。
PhotoGenicのギターはAmazonなどで普通に買えます。
Legend(レジェンド)
Legendブランドからも1万円以下のギターが販売されています。
ここもWebサイトはナシ。
Amazonやサウンドハウスで気軽に買えちゃいます。
国内のギターブランド
Tokai(トーカイ)
Tokaiは東海楽器製造株式会社のブランド。
メジャーなタイプのコピーモデル以外にも、Talboというちょっと変わったギターを作ってます。
ギターのボディ材は基本的に木ですが、Talboのボディはアルミ合金製。
GLAYのHISASHIさんが使っているため、名前は知らなくても見たことがある方はいると思います。
僕の手元にあるカタログのTalboのページ↓
僕自身もTokaiのレスポールのコピーモデルLS160を愛用しています。
Made in Japanのレスポールタイプが欲しくて買いました。
作りがとてもしっかりしており、満足しています。流石国産。
【Tokai LS160 レビュー】国産クオリティの上質レスポールコピーモデル
切手を郵送するとカタログを送ってくれます(詳しくはHP参照)
公式Webサイトがいつまで経っても古めかしいのが逆に好印象。
【関連リンク】東海楽器製造株式会社 公式Webサイト
Bacchus(バッカス)
Bacchusは株式会社Deviser(ディバイザー)が持つブランドの1つ。
上位のモデルは国内生産。下位のモデルは海外製ながらネットで良い評判をよく見かけます。
僕もBST-650Bというストラトのコピーモデルを使っています。値段はおよそ5万円。
フィリピン製で木材も安上がりなものを使っているのですが、普通に使えます。良い意味で期待を裏切られました。
5万円と初心者には高く感じるかもしれませんが、最初の一本として個人的に推したいギターです。
momose(モモセ)
momoseもBacchusと同じディバイザー社のブランド。
momoseのラインナップの方が高価で、Bacchusの上位ブランドのような位置づけ。
Bacchusのギターがなかなか良いクオリティだったので、momoseがどれ程のものか個人的にかなり気になっています。
FUJIGEN(フジゲン)
FUJIGENはフジゲン株式会社のブランド。
フジゲンはメーカーとしてFUJEGEN以外のブランドのギターを作っています。
サークル・フレッティング・システムという、フレットを円弧状に打つ仕様が特徴的です(良いのかは分かりませんが)
ウェブでカスタムオーダーも出来ます。
ZEMAITIS(ゼマイティス、ゼマティス)
ZEMAITISはもともとイギリス発のブランドですが、現在は日本の神田商会が引き継いでいるため国内のブランドとして紹介します。
ZEMAITISの特徴は何といっても芸術品のような独特な見た目。
百聞は一見に如かず。まだ見たことがない方は公式サイトをぜひ見てみてください。
GLAYのHISASHIさんはメタルフロントをよく使っています。ボディの表面に金属の彫刻があつらえられたギターです。
HISTORY(ヒストリー)
HISTORYは楽器店「島村楽器」が立ち上げたブランド。
島村楽器でギターをボケーっと眺めていると、店員さんがHISTORYをよくおすすめしてきます。
作っているのは上に紹介したFUJIGEN。
HISTORYの下位のブランドとしてcoolz(クールジー)やBUSKER’S(バスカーズ)があります。
YAMAHA(ヤマハ)
誰もが知るあのYAMAHAです。基本的に何でも作る企業ですが、ギターも作ってます。
Pacificaシリーズは低価格ながらけっこう良い評判を聞きます。僕は触ったことはないのですが。
GibsonのSG(クワガタみたいなギター)に似た独特なギターがあり、YAMAHA SGと呼ばれています。
形状としてはGibson SGがオスのクワガタで、YAMAHA SGがメスみたいなイメージ。
エレキギターではないのですが、僕はYAMAHAのFG720Sというアコギを使っています。
3万円ですがアコギにこだわりのない僕には十分すぎるシロモノです。YAMAHAのこの価格帯はこれからアコギを始める方におすすめ。
YAMAHA FG720Sのレビューあります↓
【YAMAHA FG720Sレビュー】3万円で買える、初心者には特におすすめのアコギおわりに
以上、エレキギターのブランドをまとめてみました。
もちろんブランドは他にもあるのですが、ほとんど見かけないもの、個人的に特にコメントしようのないものは省きました。
新しくギターブランドを知るきっかけになればと思います。
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