【SENNHEISER IE 40 PRO レビュー】独自仕様のコネクタを除けば優秀

SENNHEISER IE 40 PRO

今回は「SENNHEISER IE 40 PRO」のレビューです。

IE 40 PROは音響のモニター用に設計されたイヤホンで、フラットな音質が特徴。

そのため濃い味付けはないものの、解像度の高さと迫力の大きさからリスニング用でも問題なく楽しめます。

価格は1万円前後で高音質な有線イヤホンをお探しの方はぜひチェックしてみてください。

SENNHEISER IE 40 PROについて

今回レビューする「IE 40 PRO」はSENNHEISERが開発するIEM(インイヤーモニター)型イヤホンです。

有線タイプで耳の奥に差し込むカナル型になっています。

色は「クリア」と「ブラック」の2種類。

今回購入してレビューするのは個人的に気に入ったブラックの方です。

偽物に注意

この手のイヤホンには偽物も多く流通しているため、信頼できるショップから新品で購入するようにしましょう。

例えばAmazonであれば、「Amazonが販売・発送するもの」を選べば大丈夫です。

僕はサウンドハウスで購入しました。

安いからという理由でよく分からないショップから買ってはいけません。

付属品

IE 40 PROは梱包から凝っているので紹介します。

こちらが箱です。

SENNHEISER IE 40 PROの箱

 

中にはスポンジの緩衝材がふんだんに使われています。

SENNHEISER IE 40 PROの梱包

 

付属品は下記。

  1. IE 40 PRO本体
  2. シリコンチップ×3
  3. フォームチップ×1
  4. ソフトポーチ
  5. クリーニングツール
  6. クリックスタートガイド
  7. 注意事項

SENNHEISER IE 40 PROの付属品

SENNHEISER IE 40 PROの書類

 

交換用のイヤーチップは、元からついているものも含めて4セット付属します。

SENNHEISER IE 40 PROのイヤーチップ

シリコン製のサイズ違いが3セットと、フォーム素材のチップが1セットです。

フォーム素材のチップは押しつぶすとゆっくり形が戻ってきます。

個人的にはデフォルトで付いているシリコンの中サイズが最もフィットしたので、これをそのまま使っています。

 

ケーブルを小さくまとめると付属のポーチにすっぽりと入ります。

SENNHEISER IE 40 PROをポーチに入れる

SENNHEISER IE 40 PROのポーチ

ポーチのサイズはもうちょっと大きめでもよかったと思います。

SENNHEISER IE 40 PROの外観・仕様

ここからはSENNHEISER IE 40 PRO本体について詳しく見ていきましょう。

筐体そのものは一般的なIEMイヤホンで、特に変わったところはありません。

側面に刻まれたSENNHEISERのロゴがクール。

SENNHEISER IE 40 PROの外観1

 

今回レビューするブラックだと、質感はマットな感じで安っぽい印象はありません。

SENNHEISER IE 40 PROの外観2

 

イヤーチップの交換は簡単です。チップを取り外すときは筐体をしっかり持つようにしましょう。

SENNHEISER IE 40 PROのイヤーチップ交換

 

ワイヤーの形は耳に合わせて調整可能。

SENNHEISER IE 40 PROのワイヤー1

SENNHEISER IE 40 PROのワイヤー2

この手のワイヤーはどうしても眼鏡と干渉してしまうのですが、着けて違和感はありません。

 

ケーブルはおよそ1.3m。細すぎず太すぎず、しなやかでしっかりした作りです。

SENNHEISER IE 40 PROのケーブル

 

形状はY型で、分岐までの長さは調整可能。

SENNHEISER IE 40 PROのケーブル分岐

 

端子は3.5mmステレオミニプラグ。

SENNHEISER IE 40 PROのプラグ

 

イヤホンジャックがないiPhone、Andoridスマホなどに使いたいときはアダプタを用意しましょう。

SENNHEISER IE 40 PROとアダプター

独自仕様のコネクタについて

IE 40 PROの唯一にして最大のデメリットは、本体とケーブルをつなぐコネクタです。

一般的なMMCX端子ではなく独自のコネクタを採用しています。

SENNHEISER IE 40 PROのコネクタを外す

SENNHEISER IE 40 PROのコネクタ

コネクタの強度に個体差あり

他の方のレビューも参考にすると、どうやらこのコネクタは個体差が大きいようです。

僕の個体については、なぜか左右で固定の強さが違っています。

どちらかというと左側の方が外れやすいのですが、意識して外そうとしない限り外れません。

この現状を考えると、なおさら信頼できるショップで買う必要があるでしょう。

初期不良とみなせるほどコネクタが緩いなら、返品やメーカー保証で対応してもらえる可能性があります。

 

未検証ですが、サードパーティーの互換ケーブルで固定が改善されたという声もあります。

気になる方はこちらもチェックしてみてください。

リケーブルしづらい

独自仕様のコネクタであるため、リケーブルの選択肢が狭まります。

音質向上のためにリケーブルも積極的に楽しみたい、という方は他のイヤホンの方がいいかと思います。

SENNHEISER IE 40 PROの音質

SENNHEISER IE 40 PROはIEMイヤホンであるため、音質はクセがなくフラットです。

リスニング用としても楽しく使えるため、本来モニター用であることはあまり考えなくていいでしょう。

1万円というリーズナブルな価格ですが、音質のクオリティにはとても満足しています。

正直、これまで使ってきた4~5万円のイヤホンと比べても見劣りしません。

特に気に入ったのは音の広がりや迫力で、ヘッドホンからつけかえても違和感がありませんでした。

「特に低音がほしい」など味付けのこだわりがなければ楽しく使えるでしょう。

数千円くらいのイヤホンからのステップアップには特におすすめです。

SENNHEISER IE 40 PROの装着感

SENNHEISER IE 40 PROはいわゆる「SHURE掛け」で装着するイヤホンです。

筐体が小さめということもあってか、装着時の違和感は全くありませんでした。

長時間でも疲れることなく使えています。

IE 40 PROに限らず、SHURE掛けに慣れていない方は最初は着けるのに苦労するでしょう。

これは完全に慣れの問題で、そのうち数秒で簡単に着けられるようになります。

耳の形によるところもあるでしょうが、これまでSHURE掛けのイヤホンを使ってきた方であれば装着感は問題ないはずです。

SENNHEISER IE 40 PRO レビューまとめ

以上、「SENNHEISER IE 40 PRO」のレビューでした。

1万円前後のIEMイヤホンの中では有力な選択肢の1つではないかと思います。

コネクタが独自仕様で個体差があるのは唯一のデメリット。

偽物を避けることと初期不良への対応を考えて、信頼できるショップから新品で買うのを強くおすすめします。

1万円、SHURE掛け、フラットな音質という条件が合えばぜひチェックしてみてください。

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