今回はカナル型イヤホン「KOSS The Plug」のレビューです。
イヤホンには断線を初めとする故障がつきもの。
そこで消耗品として気軽に使えるイヤホンをと思い、こちらのKOSS The Plug を購入して使ってきました。
特徴としては、低音寄りでかなりクセのある鳴り方をします。
「安くて低音がしっかり出るイヤホン」をお探しの方はぜひチェックしてみてください。
KOSS The Plugについて
KOSSはヘッドホンを中心に開発しているアメリカの企業です。
今回レビューする「The Plug」の発売は2002年。
このレビューを書いているのが2020年ですから、すでに20年弱もの間販売され続けていることになります。
その間マイナーチェンジを繰り返しており、時期によって仕様が微妙に違うようです。
僕はサウンドハウスから直輸入品を1,500円くらいで購入しました。
低価格なこともあり全体的にシンプルな作りです。
特にケーブルは細めで、いかにも安イヤホンという印象を受けました。
これまで何度もくしゃくしゃに丸めてリュックに放り込んできたのですが、未だに壊れず現役で使えています。
その経験から言うと、見た目以上に頑丈です。
ハウジングの直径はおよそ1.5cm。普通に差し込むだけのカナル型イヤホンにしては大きめに感じます。
素材はプラスチック。
ケーブル超1.2m、3.5mmステレオミニプラグなどの仕様はイヤホンとして一般的です。
重さは実測で12g。とんでもなく軽いです。
KOSS The Plugの音質
音質について、KOSS The Plugは明らかに低音に特化したイヤホンです。
ベースやバスドラムの音がズンズンと迫るように聞き取れます。
音域ごとの鳴り方に普段そこまで注目しない方でも、一聴すればこの違いはすぐに分かるでしょう。
ベースの耳コピや、低音重視のリスニングには向いています。
一方で、1,500円という低価格帯のイヤホンということもあってか解像度は低め。
全体的にモコモコしており突き抜けてきません。
これは製品のクオリティというよりも、このイヤホンが目指す音の方向性と考えた方がいいでしょう。
以上のように、The Plugはなかなかクセが強いイヤホンです。
僕自身、最初に聞いてみたときはそれまでのイヤホンとの違いにかなり驚きました。
こもっていて低音の主張がとても強い。
全体をバランスよく聞きたいリスニングには不向きです。
ただ、しばらく使っているうちに、このクセこそがThe Plugの持ち味なのだなと思うようになりました。
今では「これはこれであり」という印象で落ち着いています。
イヤーチップと遮音性
KOSS The Plugはカナル型のイヤホンであり、イヤーチップには低反発フォームが採用されています。
上の写真のように、くしゃっと潰してしばらくすると、また元の形に戻ってきます。
形が戻る前に耳に差し込むとピタッとくっつく仕組みです。
普通に差し込むだけだとフィットしないので、面倒かもしれませんが毎回潰してから装着しましょう。
コンプライほど密着はしませんが、1,500円で使える低反発フォームと考えるとコスパは良好。
カナル型ということもあり遮音性はそこそこ高いです。
SHUREがけ出来るイヤホンほどではないものの、周りの音はある程度シャットアウトできます。
LCCのうるさい飛行機の中でよく使っていたのですが問題なくリスニングできました。
よほどの爆音でない限り音漏れはしないはずです。
KOSS The Plug レビューまとめ
以上、カナル型イヤホン「KOSS The Plug」のレビューでした。
The Plugを一言で書くと「安くて低音がよく出るイヤホン」です。
イヤホンを消耗品と割り切るなら1,500円程度という価格は魅力的。
鳴り方にクセがあるため、バランスよくリスニングしたい場合はあまりおすすめできません。
一方でベースの耳コピや低音重視のリスニング用ということなら、ぜいチェックしてみてください。
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