エレキギターの弦は金属でできており、弾いたり時間が経ったりすると錆びてきます。
錆びた弦だと音の元気がなくなりますし、そのまま使い続けるのはフレットをガリガリ削っているのと同じです。
一方、まともな弦は最低でも1セット500円はするため、頻繁に張り替えるとかなりの費用がかかってきます。
そこで今回は、ギターの弦をなるべく錆びづらくし寿命を伸ばす方法を3つご紹介します。
「弦を長持ちさせて、弦の費用を節約したい」という方はぜひご覧ください。
弾くたびに裏までしっかり拭く
一番基本的な対策は、弾くたびにクロスで丁寧に拭くことです。
手の汗や油脂は弦の裏側まで伝わっているため、弦をつまむようにして裏側もしっかり拭くようにしましょう。
普通のタオル等は、汗をしっかり吸い取るのに向きません。
そこでギターの弦を拭くには、楽器用に設計されたクロスを使うのがおすすめです。
個人的におすすめの製品はフェルナンデス製のポリッシングクロス。500円くらいで買えます。
防錆効果のあるアイテムを使う
クロスで拭くのは基本として、防錆効果のあるメンテナンスグッズを使うと弦がさらに錆びづらくなります。
フィンガーイーズ
例えば「フィンガーイーズ」は防サビ効果のあるアイテムの1つです。
フィンガーイーズは指板潤滑剤といって、良くする効果もあります
使い方は簡単で、クロスにスプレーして弦を拭くだけです。
フィンガーイーズ自体は1,000円以下で買えてしまうため、弦の寿命を伸ばせればすぐにもとは取れます。
寿命が何倍も伸びるわけではありませんが、体感として2~3割は錆びるのが遅くなる印象です。
演奏性も上がるため、ギターを弾く方であれば1本持っておくのをおすすめします。
FAST-FRET(ファスト・フレット)
「ghs FAST-FRET」という指板潤滑剤もおすすめです。
これはフィンガーイーズと違い、弦に直接塗って使います。
最後にクロスで拭きながら馴染ませればメンテナンス完了。
スプレー缶ではないので保管に気を使う必要がなく、処分がラクなのもメリットです。
【ghs FAST-FRETレビュー】弦に直接塗るタイプの指板潤滑剤錆びにくいコーティング弦を使う
これまでとは別なアプローチとして、そもそも錆びづらい弦を使う方法もあります。
Elixir(エリクサー)は寿命が長い弦の代表格です。
エリクサーの弦には薄いコーティングが施してあるため、普通の弦に比べて錆びづらくなっています。
※こういった弦を一般に「コーティング弦」といいます。
音への影響はほぼない
コーティングしてあるからといって、音への影響はほとんどありません。
その差があるとしても、アマチュアであれば全く気にしなくていいレベルです。
コーティングされていない弦は、日頃どれだけ丁寧に拭いても3ヶ月も持ちません。
値段は高いが、実は安く上がる
エリクサーをはじめとするコーティング弦は、1セットの値段が高いのがデメリットです。
製品やショップにもよりますが、1セット1,500円くらいはします。
しかし、普通の弦よりも圧倒的に長持ちすることを考えると、一番節約になるのは実はコーティング弦なのです。
弦交換で失敗しない方であれば、コーティング弦を使うのをおすすめします。
おわりに
以上、ギターの弦を長持ちさせる方法を紹介しました。
まとめると、まずは日頃のメンテナンスが重要です。
専用のクロスでしっかり汗を拭いて、できればフィンガーイーズなどの道具も使うといいでしょう。
もし弦の種類にこだわりがないのであれば、とりあえずエリクサーを張っておくのがおすすめです。
結局はこれが一番節約になります。
【フィンガーイーズの使い方と効果】弾きやすさと防錆について 【エリクサー弦レビュー】錆びにくく長寿命なコーティング弦 【ghs FAST-FRETレビュー】弦に直接塗るタイプの指板潤滑剤 エレキギターの金属パーツを磨いてサビを落とす方法【ピカールを使う】 専用オイルでギターの指板を手入れする方法