今回は、JOYO(ジョーヨー)のオーバードライブペダル「Vintage Overdrive」のレビューです。
Vintage OverdriveはIbanezのTube Screamer TS808の基盤を元にして作られた、いわゆるクローンです。なので当然ながら音は折り紙つき。
それでいて人件費・開発費・材料費を低く抑えているため、価格は4000円程度です。
「チューブスクリーマーが欲しいけど本家にはこだわらない」という方はぜひチェックしてみてください。
先にVintage Overdriveの良いところと悪いところをまとめると次のとおりです。
良いところ
- ブースターとしてすごく使える
- 安い
悪いところ・気になるところ
- 見た目がダサい
- TONEがほとんど効かない
以下、これらのポイントについて見ていきます。
JOYO Vintage Overdriveの良かったところ
ブースターとしてすごく使える
Vintage Overdriveはブースターとして使ったときに本領を発揮します。
単体で作った歪みも悪くはないのですが、そちらは取り立てて良いと言うほどのものではないかと。
僕の場合、使い方は1パターンだけ。
- DRIVE:MIN
- VOLUME:MAX
- TONE:12時
ホントに決め打ちでこれだけです。
これを他のエフェクターやアンプで作った歪みの前に置いてあげると、元の歪みがジューシー(肉汁がしたたるような感じ)になって気持ちがいいです。
僕の場合、Vintage Overdriveの設定はこのままで、あとはメインで歪みを作っているエフェクターやアンプで微調整しています。
というより、後で詳しく書きますが、このペダルのTONEツマミはほとんど意味をなしていないため、調整のしようがないと言った方が正しいです。
組み合わせる対象はエフェクターでもアンプでも、僕が試したものでは何でもOKでした。
相手を選ばず、いつでも活躍してくれると思います。
安い:約4000円
最初にも書いたとおり、Vintage OverdriveはIbanez TS808のクローンです。それゆえに4000円という破格の値段を実現しています。
本家はこちら↓
既にある製品をコピーするにあたっては開発費がほとんどかかりません。どんな基盤にすべきかは、もう答えがあるわけです。
基盤には著作権が及ばないため、クローンは作り放題なのが現状です。
JOYOは中国の企業が持つブランドです。人件費を安くおさえたり、安いパーツを使ったりしているのではないでしょうか。じゃないと、ここまで安く出来ないですよね。
本家TS808を約12000円とすると、Vintage Overdriveは3分の1の値段になります。
僕はTS808を触ったことはないのですが、クローンであることを抜きに考えると4000円でこの音が出せるというのはすごいです。
JOYO Vintage Overdriveの良くなかったところ
逆に悪い面についても書いていきます。
見た目がダサい
実用上問題はないのですが、見た目がダサいです。
TS808を意識して本体を緑色にしたのは良いのですが、黄色いツマミがなんともミスマッチしている気がします。
僕はこのペダルを見たとき、「はらぺこあおむし」を思い出しました。
ツマミはプラスチック製ですが、本体(緑)は金属製で頑丈です。
TONEツマミがほとんど効かない
このペダル、TONEがほとんど意味をなしていません。
- 7時(MIN)~9時:モコモコ
- 10時~16時:普通。音はほとんど変化なし
- 16時~17時(MAX):一気に高音がキツくなる
この安さなので別に気にはしませんが、これ自体のTONEには期待しないことをおすすめします。
JOYO Vintage Overdrive レビューまとめ
以上、JOYOのオーバードライブペダル「Vintage Overdrive」のレビューでした。
「なるべく安くTS系のオーバードライブがほしい」という方にはマッチする1台です。
逆に、ブランドにこだわる方にはおすすめできません。Ibanez TS808を買いましょう。
皆さまの参考になれば幸いです。
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