【HERCULES GS414B PLUS レビュー】機能性バツグンの高品質スタンド

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今回は、HERCULES(ハーキュレス)の楽器用スタンド「GS414B PLUS」のレビューです。

長く安心して使える1本用のギタースタンドが欲しくて購入しました。

やや値は張るものの、安物のスタンドとは安定性が全く違います。

「大切なギターを安全に保管したい」という方にはうってつけのスタンドです。

GS414B PLUSの組み立て

まずはHERCULES GS414B PLUSを組み立てて使うまでの様子から紹介します。

こちらが箱です。

HERCULES GS414B PLUSの箱

安いスタンドはビニール包まれているだけのことが多いですが、高級スタンドは箱からして違います。

 

内容物はこちら。

HERCULES GS414B PLUSの内容物

  1. スタンド本体(2パーツ)
  2. アタッチメントNINA(2つ)
  3. 説明書代わりのカード

 

詳しくは後ほど書きますが、NINA(Narrow Instrument Neck Adjustment)はネックの幅が極度に狭い楽器にも使えるようにするためのアタッチメントです。

こちらが説明書代わりのカードです↓

HERCULES GS414B PLUSの説明書

 

2パーツに分かれているスタンドは、簡単に組み立てられます。

HERCULES GS414B PLUS本体

2つのパーツを繋げて足を広げるだけなので、難しいことは何一つありません。

 

ネック置きの高さはワンタッチで変えられます。

HERCULES GS414B PLUSの高さ調整

ここを押すとロックが解除されるので、楽器を乗せたまま調整するときは注意が必要。

例えば背の高いベースを置いてロックを解除すると、ベース本体が地面まで落下してしまいます。

これは気をつけてください。

GS414B PLUSの機能

続いて、HERCULES GS414B PLUSの機能面について見ていきます。

普通のスタンドとは以下の2点で大きく違います。

  1. AGS(ネック置きの自動開閉)
  2. NINA(細い楽器への対応)

Auto Grip System:自動開閉の仕組み

Auto Grip System(AGS)はギターをスタンドに置くとその重みでネック置きが自動的に閉まるシステムです。

この機能自体はGS414B PLUS以前のモデルにもありました。

この機能があると、ギターが事故でスタンドから抜けてしまう可能性が減ります。

仮にこの機能がなかったとしてもスタンドとして十分機能しますが、あった方がかなり安心なのは間違いありません。

 

ギターを置く前は、ネックを収める部分の「ドア」が開いています。

下の写真では、ギターの重さはまだスタンドにかかっていません。

HERCULES GS414B PLUSのAGSシステム開放時

 

ギターを置いてヘッドがぶら下がると、その重みでドアが自動的に閉まる仕組みになっています。

下の写真ではもうギターの重みがスタンドにかかって、ドアが閉まっています。

HERCULES GS414B PLUSのAGSシステム閉鎖時

逆も全く同じです。

つまり、ギターを取り出すときは自動的に「ドア」が開くので、ストレスが全くありません。

自動開閉システムAGSは、GS414B PLUSと安めのスタンドとの大きな違いの1つです。

地震やうっかりミスで前後の揺れが起きても、ギターだけが前に倒れてしまうのを防げます。

NINA:細いネック用のアタッチメント

続いてNINAとはネック幅が狭い楽器に対応するためのアタッチメントです。

(Narrow Instrument Neck Adjustmentの略)

これは以前のモデルにはなく、GS414B PLUSになって初めて実装されました。

NINAを取り付ける前のネック幅は、ちょうど5cmくらいです。

普通のギターやベースであればこの幅で全く問題ありません。

一方、ネックが細い特殊な楽器だと5cmは広すぎて、ヘッド部分がすっぽ抜けてしまいます。

そこで便利なのがNINAで、これを装着すると幅を4.1cmまで縮められます。

HERCULES GS414B PLUSのNINA

つまりこの機能は、ギターやベース以外の楽器を使わないなら不要です。

僕はエレキギター、アコースティックギター、エレキベースしか持っていないため、NINAは一度も使っていません。

GS414B PLUSのラッカー塗装への対応

ギタースタンドというと気になるのはラッカー塗装への対応です。

結論から書くと、普通に使う分にはGS414 PLUSはラッカーでも何の問題も出ていません。

まずこのスタンドはギターと次の3点で触れ合っています。

HERCULES GS414B PLUSがギターと触れる部分

この部分は全て固いスポンジ状の素材です。

ラバー、ゴムのようなラッカー塗装と反応するような素材ではありません。

僕はTokai LS160というネックとボディがラッカー塗装のギターを何回も立て掛けていますが、今のところ何の問題もなく使えています。

 

一方、上で紹介したNINAアタッチメントは明らかにラバー系の素材です。

そのためこちらはラッカー塗装の楽器には使わないのが無難でしょう。

箱に書いてある説明にも「化学合成質の部分に気をつけるように」と内容の注意書きがあります。

HERCULES GS414B PLUSの注意書き

GS414B PLUSを使った感想

ここまでHERCULES GS414B PLUSの機能と特徴についてご紹介してきました。

それを踏まえて、僕がこのスタンドを実際に使った感想を書きたいと思います。

安定性は文句なし

僕がこのスタンドに求めていたのはまず何よりも安定性でした。

スタンド代をケチって大切で高価なギターを傷つけてしまったら、そんなに馬鹿らしいことはありません。

スタンドは一度買えば半永久的に使えるものなので、やや値は張るもののGS414B PLUSをチョイス。

もともと同じくHERCULESのマルチスタンドGS525Bを使っていて、そのクオリティに満足していました。

HERCULESの製品なら間違いないと思ったのも、このスタンドを選んだ理由の1つです。

実際に使い続けてきた感想としては、建物が倒壊するレベルの地震が来ない限り大丈夫なほど安定しています

まず床と触れ合う部分が頑丈なゴム製になっています。

HERCULES GS414B PLUSの足

これが地面をしっかりホールド。

骨格のパーツは全て金属製で、全体的にしっかりした作りになっています。

これくらい手の込んだ作りであれば、決して高い買い物とは思いません。

AGSは安心&便利

大きな特徴の1つであるAGS(自動開閉システム)はやはり便利です。

まず物理的にネック周りをロックしてくれるのでさらに安心感があります。

それでいてギターを取り出すときには自動で開くので、ストレスフリー。

安いスタンドでは自分でつけ外しするパーツが付いていることもありますが、あれとは大違いです。

NINAは不要

もう1つの特徴であるNINAは不要でした。

上にも書いたとおり、これはネックが細い特殊な楽器用の機能です。

普通のギターやベースであれば必要ありません。

実際全く使っていないので「ないよりはいい」くらいの感想でした。

HERCULES GS414B PLUS レビューまとめ

以上、ギタースタンド「HERCULES GS414B PLUS」のレビューでした。

まとめると、まずHERCULES製のスタンドというだけあって安定性は文句なし。

また自動でネック回りをロックするAGSは便利です。

ネックが細い楽器用のNINAはほとんど使う機会がないので、あくまでおまけ程度。

もっと安いスタンドはたくさんありますが、1本用で安全にギターやベースを保管したいのであればこちらをおすすめします。

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