今回は、ギター弦用のメンテナンスグッズ『フィンガーイーズ(FINGER EASE)』のレビューです。
種類としてはギター用指板潤滑剤と呼ばれるものです。
フィンガー・イーズを弦に使うと、ギターが弾きやすくなったり、弦が錆びにくくなったりする効果があります。
ギターを弾くのに慣れてきた方にはぜひチェックしてほしいアイテムです。
フィンガーイーズの使い方
フィンガーイーズはスプレー式のメンテナンスグッズです。ギターの弦に対して使います。
使い方はとても簡単。
次のどちらかの方法で弦につけます。
- 弦に吹きかけ、クロスで拭き取る
- クロスに吹きかけ、弦を拭く(おすすめ)
どちらも本体の裏側に説明されている方法です。
しかしフィンガーイーズはあくまで弦に使うものなので、個人的には先にクロスに吹きかけて使うのをおすすめします。
ネックやボディの塗装についてしまうと劣化の原因になります。
そういうわけで、ここではクロスに吹きかける方法を写真で解説してみます。
1.クロスに吹きかける
楽器用のクロス(布)を用意し、フィンガー・イーズを一吹きします。
量は一吹きで十分です。あまり量が多いと、逆に弾きづらくなることがあります。
注意点として、このクロスは弦のメンテナンス専用にしましょう。
同じクロスでギターのボディを拭くと塗装が傷むので絶対にしないでください。
ボディ用にはまた別のクロスを用意するのをおすすめします。
2.弦をつまむようにして裏側も拭く
ふだん弦を拭き取るのと同じ要領で拭き取ります。
このとき弦をつまめるようにクロスを持ち、表だけではなく裏側も拭き取ります。
表だけ拭いていると、いつのまにか裏側が錆びついていることがあります。
フィンガーイーズを使う作業はこれだけでOKです。
普段弦を拭く作業とほとんど変わらず、面倒くさいことは何もありません。
フィンガーイーズの効果
フィンガーイーズの効果をおさらいすると、次の2つです。
- 弦がスベスベして弾きやすくなる
- 弦が錆びにくくなる
効果1.弾きやすくなる
第一に、フィンガーイーズで拭いた弦はスベスベして弾きやすくなります。
僕もそうなのですが、手汗が多い方の場合はこの効果は特に実感するはずです。
劇的に上手く弾けるようになることは流石にありませんが、ないよりある方が弾きやすいのは間違いありません。
繰り返すと、あまりにもつけすぎるとスベスベしすぎて逆に弾きづらくなることがあります。
なので上に書いたとおり、クロスに一吹きして適量をつけるのがおすすめです。
効果2.弦が錆びにくくなる
フィンガーイーズのもう一つの効果として、弦が錆びにくくなります。
弾きやすくなる効果よりも、個人的にはこちらの効果の方が大きいメリットだと感じています。
というのも、消耗品である弦を買う費用は、特にギターの本数が増えると無視できません。
そこでフィンガーイーズで寿命を伸ばしてやれば、弦を買うお金をかなり節約できるからです。
エリクサーなどのコーティング弦は本来寿命が長いですが、フィンガーイーズはそれとは別なアプローチで弦の寿命を伸ばすことができます。
どれくらい寿命が伸びるかは一概に言えませんが、フィンガーイーズを使う前と後では明らかに弦の持ちが良くなったなと僕は感じました。
フィンガーイーズ自体の値段は800円もしない程度なので、頻繁に弦を変えるよりも間違いなく安上がりです。
一本持っておくと便利
以上、指板潤滑剤「フィンガーイーズ」のレビューでした。
これは初心者がいきなり必要になるものではありません。
しかし長くギターを続けていくなら一本持っていて損はない製品です。
特に、
- 手汗が多くて弾きづらく感じることが多い
- 弦をなるべく長持ちさせたい
といった方はぜひ試してみてください。
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