今回は、エレキギター用のエフェクターを中古で買うメリット・デメリットについてまとめます。
結論から書くと、メリット・デメリットは次のとおりです。
メリット
- 安い(これに尽きる)
デメリット
- メーカー保証が使えない
- 多かれ少なかれ劣化している
これらのメリットとデメリットを総合して、メリットの方が大きければ買っても問題ないと思います。
この記事では、下のようなペダル型のエフェクターを想定しています。
(写真:BOSS SD-1)
マルチエフェクターは仕組みや構造、耐久性が違いますのでここでいうエフェクターからは除外します。
エフェクターを中古で買うメリット
まずはメリットから始めます。
中古で買うメリットはただ1つ、安いこと。
これに尽きます。逆に言うとこれ以外にないでしょう。
生産が終了してプレミア価値がついたエフェクターは中古で手に入れるしかないですが、これはこの記事のテーマからは外れます。
そもそも新品で買うという選択肢がないからです。
エフェクターを中古で買うデメリット
たった今書いたようにメリットは安さだけなので、話はシンプルです。
しかし、デメリットの方は色々考えなければならないことがあります。デメリットを考慮した上で、それでも中古で買う価値があるかどうか考えないといけません。
1.メーカー保証が使えない
中古で買ったエフェクターは、たとえ保証期間内であったとしてもメーカーに無償修理してもらえません。
これは当然のリスクとして受け止める必要があります。
普通エフェクターというのは、製品ごとに保証期間が決まっています。最低1年、長いものでは5年のエフェクターもあります。
新品を買ってこの期間に普通に使っていて自然故障しても、メーカーに無料で修理してもらったり新品と交換してもらったり出来ます。
僕が思うに、これが新品の一番のメリットです。
メーカー保証を受ける際には購入時のレシートなどが必要ですが、中古で買った場合そういう書類はまず間違いなく存在しないと思います。
購入時の証明がない場合、無償修理の可能性はゼロです。
仮にレシートなどの書類があったとしても、中古品が無償修理の対象になるのかは限りなく微妙なライン。
メーカーに問い合わせるしかないですが、限りなく期待薄だと思います。
少なくとも、エフェクターに限らずあらゆる製品で中古品が無償修理してもらえたという話を僕は聞いたことがありません。
中古ショップの保証はある
ただし、ショップで買った中古品にはそのショップの保証がつくことが多いです。
保証期間は例えば1ヶ月や3ヶ月くらいで、メーカー保証に比べると短い印象です。
そういう保証はありがたいのですが、ショップで買うとフリマなどで個人から買うよりはどうしても値段が高くなってしまいます。
2.そもそも劣化した状態である
当たり前ですが中古品である以上、いくらかは使われた状態で手にすることになります。
いうなれば、寿命が減った状態ということです。
しかし、劣化についてはそれほど気にする必要はないと僕は考えています。
なぜかというと、モノによりますがエフェクターはけっこう頑丈に作られているからです。
エフェクターは足で踏むものなので、自然と物理的な耐久性が求められます。
10年・20年以上経って見た目がボロボロになってもまだ使えているエフェクターを見たことはないでしょうか。モノによってはそれくらい使えます。
例えばBOSSのエフェクターは基本的に5年保証となっています。
これだけ長い保証期間を設定している製品は、よほど乱暴に扱わない限り壊れないように出来ている、と考えて差し支えありません。
もちろんこれは全てのエフェクターに言えることではありません。
プラスティック製の安い製品だと、中古で買うのはギャンブル性は高まるでしょう。
中古のエフェクターを買うのは大いにアリ
以上、中古エフェクターのメリット・デメリットについてまとめました。
ここからは、中古のエフェクターを買うのはアリなのかという点について書いていきます。
結論から書くと、エフェクターを中古で買うのは大いにアリだと僕は考えています。
なぜかというと、上に書いたとおりエフェクターというのは基本的に丈夫なものだからです。
メーカー保証がなくても、よほど運が悪くない限りしばらくは使えるので、元は取れると思います。
初心者に中古は勧めない
一方、ギターの始めたての方で、初めてエフェクターを買おうとしている方は中古はおすすめしません。
初心者の方だと何かの不具合が起きたとき、その原因を判断したり、対処したりすることが難しいからです。
エフェクターに限らず、「初心者こそ良いものを使うべき」というのが僕の意見です。高級品である必要は全くないので、手の届く範囲でぜひ新品を買ってください。
その方が安心できますし、トラブルが少なく楽器の演奏という本来の目的に集中できます。
中古でエフェクターを買うというのは、むしろある程度慣れてリスクを負う余裕ができた人向きだと思います。
このサイトではエフェクターのレビューを多数掲載しているので、もしよろしければあわせてご覧ください。
おすすめのディストーションエフェクター【エレキギター用】僕のケース
僕自身はどうなのかというと、中古でもOKと主張するくらいですから中古でもたくさんエフェクターを買っています。
試してみたいエフェクターを全て新品で買うのは金銭的にきびしいです。
買う場所は基本的にフリマ(メルカリ)です。けっこう状態の良いものでも安く売られていることもあって、ほしいエフェクターがある時はよくチェックしています。
ただし、条件が良くて安いものはびっくりするくらいすぐに売り切れるので、頻繁なチェックが欠かせません。
もちろん中古で買う以上、上に書いたようなリスクは全て受け入れています。
具体的には、
- メーカー保証のことは忘れる
- 見た目の劣化も受け入れる
- 動作確認して取引完了し、その後にトラブルが起きても受け入れる
(ノークレーム・ノーリターン)
という感じです。
ちなみに、これまで正常に動作する中古を買って使用中に壊れたことは一度もありません。
おわりに
以上、中古エフェクターのメリット・デメリット、そして中古はアリなのかというテーマで書きました。
もう一度まとめると、メリットとデメリットは次のとおりです。
メリット
- 安い(これに尽きる)
デメリット
- メーカー保証が使えない
- 多かれ少なかれ劣化している
中古を買っても大丈夫かという点については、リスクを受け入れる覚悟で買うなら大いにアリだと思います。
安く買えるというのはそれだけメリットがあります。
中古で買って何が起きても自己責任ではありますが、皆さまがエフェクターを買う際の参考になれば幸いです。
おすすめのディストーションエフェクター【エレキギター用】 初心者向けマルチエフェクターの比較とおすすめ5選【エレキギター用】 【Polytune 3 レビュー】tc electoronic製の高精度ペダル型チューナー 【BOSS NS-2 レビュー】2段階処理も可能な超定番ノイズゲート 【BOSS SD-1 レビュー】ブースターとして優秀なオーバードライブペダル